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皆さんは、ドッグフードを購入する際にグレインフリー・グルテンフリーという名前を目にしたことはありますか？

なんとなくわんちゃんの身体に良さそうという印象を持つ方もいらっしゃったのではないかと思いますが、実際にどういったものなのかは、なかなか知る機会もないのではないでしょうか。

今回は、そんなグレインフリー・グルテンフリーのドッグフードについて、それぞれの違いや特徴、わんちゃんにとってどんな影響があるかなどをご説明していければと思っています。

今回の情報をきちんとご理解いただければ、わんちゃんのアレルギー対策や健康面での手助けになると思うので、お付き合いいただければと思います。

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Ripo

WanTime編集部｜りほ

ペット歴２５年
保護犬ボランティアをしながら、３匹の愛犬と暮らす。

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グレインフリーとグルテンフリーの違いとは？

まず初めにそれぞれの言葉の違いについて、ご説明していきたいと思います。

グレインとは「穀物」という意味の言葉です。

小麦やトウモロコシ、お米などが例に挙げられます。

続いてグレインは「タンパク質の一種」です。

小麦や大麦、ライ麦などの麦類に含まれているタンパク質のことを指します。
　
つまり、それぞれの違いは「穀物」をカットしているか、その穀物に含まれる「タンパク質」をカットしているかというのが大きな違いになっているのです。

カットしているものの違いによって特徴やメリットにも違いが出てくるので、詳しくは下の項目でご説明したいと思います。

グレイン・グルテンが犬に与える影響とは？

まず、グレインがわんちゃんに与える影響は、

「健康を損ねる可能性がある」
「肥満につながる」
「アレルギーの原因になる」

という３点が挙げられます。

「健康を損ねる可能性」については、わんちゃんは元々肉食を中心とした食生活が向いている事が大きく関係しています。

穀物は安価で大量に入手できるので、ドッグフードでも広く利用されている食材です。

しかし、取りすぎてしまうと肉食が向いているわんちゃんは、それぞれのわんちゃんによって差はありますが、身体に合っていないために消化不良を起こしてしまう場合もあるので注意が必要です。

そのような身体に合っていないという要因から健康を損ねてしまう可能性があります。

「肥満につながる」ことに関しては、穀物の多くが血糖値をあげる成分を含んでいることが要因です。

このことにより脂肪の分解を抑えてしまう働きが起き、肥満につながってしまいます。

適量のご飯をあげていて運動もしているのに、なぜか体重が減らない場合などは、ドッグフードの影響で痩せにくくなってしまっている可能性があるので注意してあげる必要があります。

市販されているドッグフードには、グレイン（穀物）が多く含まれている場合も多く、取りすぎてしまうので他の食材と併用したりして栄養の偏りを減らしていく必要があります。

「アレルギーの原因」に関して言えば、穀物はわんちゃんが食べる食材の中でもアレルギーの原因と考えられているものが多いためです。

特に小麦やライ麦に含まれるグルテンは、食物アレルギーの原因になることがあります。

アレルギーを起こしてしまうと皮膚の炎症によるかゆみや下痢、嘔吐、ひどい場合には呼吸困難に陥ってしまうこともあるので非常に危険です。

気づかないまま、長期間にわたってあげ続けてしまうと症状が重くなって行ってしまうので、日々の食事やわんちゃんの体調の変化には注意するようにしましょう。

グルテンに関しては、タンパク質の一種なので直接的に健康面に悪影響が出ることや肥満の原因になるというわけではないですが、穀物の中の特に小麦がアレルギーの原因になる可能性が高いという影響があります。

そのような背景から小麦に含まれるグルテンに着目したアレルギー対策商品として、グルテンフリーのドッグフードが多く販売されています。

グレインフリードッグフードの特徴・メリット

グレインは「穀物」という風に言いましたが、ドッグフードに使われているのは全ての「穀物」というわけではありません。

主にお米、小麦、大麦、トウモロコシなどのイネ科のものを指しています。

これはドッグフードの原材料として広く利用されているためです。

また日本では穀物の中に大豆やえんどう豆といった豆類も含まれますが、英語圏だとビーンズ（豆類）という別のものとして理解されているという背景があります。

そのため、グレインフリーの商品を見かけた場合は、イネ科のものと理解しておいて間違いないでしょう。

このグレインフードの特徴は、穀物を含まない分、お肉が多くなりタンパク質を多く取り入れることが可能であるという点です。

また健康面を非常に意識しているため、安価で大量に入手できる穀物を使用していないということもあり、比較的高価であるのも特徴です。

メリットに関しては４つほどあげられます。

１．腸内環境の改善

先ほども書きましたが、肉を主食にしてきたわんちゃんは穀物を食べると消化不良を起こす場合があります。

その反対にお肉が多めのグレインフードの場合は、消化がしやすく腸内環境にとっていい影響を与えるので、下痢や便秘になることを避けられるというメリットがあります。

腸内環境が良くなれば、免疫力の向上にもつながるので病気や感染症の予防にもつながります。

２．肥満防止

グレインとグルテンの違いでご紹介しましたが、穀物が肥満の影響になることから、穀物をカットしているグレインフードは肥満の予防に効果があります。

また、消化もいいので適度な運動を続けていればベストな体型を維持しやすくなります。

３．食物アレルギーへの対策

穀物がアレルギーの原因になる場合が多いわんちゃんには、グレインフードが効果的です。

穀物全般をカットしていることもあり、特定の一種類だけでなく多岐にわたってアレルギーの原因となる食材を抱えるわんちゃんにとっては非常にありがたいメリットです。

小麦がアレルギーの原因となっている場合が多いですが、色々な種類の食材にまたがって原因が存在する場合もあるので、なるべく病院でアレルギー検査を受けるようにしましょう。

４．毛並みの改善

わんちゃんの身体に合っているドッグフードであれば、様々な健康面へのいい影響を与えるだけでなく、毛並みの改善にもつながるのでオススメです。

年齢を重ねてくれば健康面だけでなく、外見上でも変化してきます。

特に毛並みはツヤや肌触りも悪くなってしまうので、気にされている飼い主さんは試してみてもいいかもしれません。

　
以上がグレインフードフリードッグフードの特徴とメリットになります。

たくさんのメリットがありますが、穀物と同様にお肉などのタンパク質もあげ過ぎれば、身体には良くありません。

腎臓などに負担をかけてしまう場合もありますので、飼い主さんが栄養面を考えて適度な炭水化物、食物繊維など栄養が偏らないようにきちんと管理してあげる必要があります。

グルテンフリードッグフードの特徴・メリット

グルテンフリーのドッグフードの特徴は、わんちゃんの食物アレルギーの原因で多く見受けられる小麦に着目した商品であることです。

グルテンは穀物の中の麦類に含まれているタンパク質を指すものなので、このグルテンフリー商品は、小麦を使わないドッグフードです。

グレインフードと同様に安価な材料ではなく、肉類を多く使用することもあり、値段も高価になります。

また、小麦類以外の穀物は使用されている場合もあるので、穀物全般にアレルギー反応を示すわんちゃんには効果が薄いといった特徴もあります。

メリットとしては、アレルギー対策と言えるでしょう。

小麦でアレルギー反応を引き起こすわんちゃんが多いので、その対策としてグルテンフリードッグフードがあると言えます。

グレインフリー・グルテンフリー結局どちらを選ぶべき？

わんちゃんによって好みや体調によって差があるので一概には言えませんが、病院などで検査を行い、アレルギーの原因が判明している場合は簡単に選ぶことができます。

アレルギーの原因が小麦に限定されている場合は、グルテンフリーのドッグフードを選んでおけばアレルギー反応も起きませんし、健康面でもいい影響があるのでオススメです。

逆にアレルギーの原因が穀物全般や多岐に渡る場合や原因がはっきりしない場合は、グレインフリーのものを選んであげるといいでしょう。

アレルギーが小麦だけでない場合は、グルテンフリーのものを食べさせても症状を引き起こしてしまうので、飼い主さんがきちんとわんちゃんの体調などを把握しておく必要があります。

まとめ

グレインフリーとグルテンフリーの違いや特徴、それぞれのメリットなどをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

それぞれの違いを簡単に言ってしまえば、グレインフリーが「穀物をカットしているもの」、グルテンフリーが「小麦をカットしているもの」と言い換えることが出来ます。

それぞれの商品がもたらす効果や範囲は違いがあるので、わんちゃんの性質や体調などを考慮した上で、どちらのドッグフードが適しているのかを判断するようにしてください。

きちんと両方の違いを理解していれば、アレルギーや健康面で困っている飼い主さんや、わんちゃんの手助けになるので、ぜひ試してみてください。