犬の食べ物Date 2021.12.29
犬の健康にいい飲み物とは?水以外の飲み物でおすすめを紹介!
- #食事
この記事ではわんちゃんの
・健康にいい飲み物をあげたい!
・水以外でおすすめの飲み物は?
・犬にあげてはいけない危険な飲み物は??
という悩みを抱えている方にむけて「犬が飲んでいい飲み物」を紹介します!
わんちゃんは体の約70%が水分でできているので、水分の補給はとっても大切なんです。
この記事では
「健康にいい飲み物」や「実はワンちゃんの健康にとって危険な飲み物」を紹介しているのでぜみ読んでみてくださいね♪
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
水道水やミネラルウォーターは安全!
水道は水わんちゃんに飲ませてよい安心な飲み物です。
日本の水道水は法律によって高い水質基準が守られており、基本的に無味無臭の軟水なので、どんなわんちゃんにも安心してそのまま与えることができます。
また、ミネラルウォーターを与えても問題はありません。
わんちゃんの体質によって相性があるので体質にあったミネラルウォーターをみつけてみてください。
犬に与えられる飲み物5選!
わんちゃんに与えても良い飲み物を解説していきます。
牛乳
牛乳は基本的には与えても大丈夫な飲み物ですし、たんぱく質やカルシウムが豊富で栄養価が高いというメリットもあります。
しかし、人間の子供が一度にたくさんの牛乳を飲むとお腹を壊すことがあるように、わんちゃんも過剰に与えると下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。
わんちゃんは人間以上に牛乳に含まれる成分を分解する消化酵素が少なく、小腸での消化吸収がうまくいかなくて下痢となってしまいます。
好きだからと言って牛乳を与えてばかりいると、肥満にも繋がります。
中には牛乳に対してアレルギーを持つ子もいるので、いきなり大量に与えるのではなく、少量ずつ与えるようにしましょう。
わんちゃん専用のミルクには乳糖をカットしたものもあるので、安心して与えられます。
豆乳
豆乳は大豆が原料なのでヘルシーなイメージがあり、わんちゃんにも良いという説は多く、わんちゃん用のケーキのクリームなどにも使われています。
しかし、リスクのある成分が含まれていて、それが下痢を起こすこともあるという報告もあるので様子を見ながら与えましょう。
大豆アレルギーのあるわんちゃんにはもちろん与えることはNGです。
ヤギミルク
そして最近注目されているのがヤギのミルクです。
ヤギミルクの成分はわんちゃんの母乳に近いため、下痢になりにくいと言われています。
栄養的には成長期の哺乳類にとって重要な成分が牛乳よりも豊富、牛乳アレルギーを起こす成分の含有量が少ないなど、わんちゃんにとってうれしい飲み物です。
甘みもあるため嗜好性も強く、食欲のないシニアなどにも向いています。
麦茶
水以外でわんちゃんが飲める飲み物には麦茶も挙げられます。
麦茶にはカフェインが含まれないため、中毒を起こす心配もなく安心して与えられます。
麦茶にはミネラルや抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富ですし、利尿作用や胃腸の調子を整える作用も認められており、健康にも良いとされています。
また、体を冷やす作用もあるので、熱中症予防には水よりも適していると言えます。ただし、麦茶の原料は大麦なので、イネ科の植物にアレルギーがある場合は、与えられません。
冷蔵庫で冷やした麦茶は冷たすぎるので、常温で与えるようにしましょう。
また、そのままでは濃すぎるので2-3倍に薄めてから与えるようにしてください。
スポーツドリンク
下痢や嘔吐、熱中症などで脱水症状になった時には、早急に水分を補給しなければなりません。そんな時には人間用のスポーツドリンクも活用できます。
脱水状態の時は水分だけでなく電解質(塩分)も同時に失われているので、水よりも体に吸収されやすいスポーツドリンクの方が良いようです。
ただし人間用のスポーツドリンクは運動などをしたあとのエネルギーチャージとしても考えられているので、糖分も多く入っています。
わんちゃんに与えるときは2倍以上に希釈して与えます。下痢や嘔吐の時はスプーン1杯を少しづつ与えることで、点滴と同じ効果も期待できるようです。
人間用のスポーツドリンクを与えるのは、あくまでも緊急時の水分補給対応としてです。普段の飲料水としては利用しない方が良いでしょう。
最近はペット用のミルクやスポーツドリンクや栄養ドリンクなども販売されています。夏の散歩や旅行の時などのために準備しておくのもよいでしょう。
犬が飲んではいけない飲み物を解説!
わんちゃんに与えてはいけない飲み物は、たくさんあります。
与えては危険な飲み物の代表は、第一にアルコール飲料、次にカフェインの含まれた飲み物です。
アルコール飲料系
わんちゃんの体はアルコールを分解できません。
人間はアルコール類を飲んでも肝臓の働きで分解され、次の日には酔いも冷めていますが、わんちゃんはいつまでも酔っ払った状態が続きます。
そのうちに呼吸回数が低下して呼吸困難な状態になり、最悪、昏睡状態で意識を失って命を落とすことにもなります。
動物病院に急行する以外、家庭では何もできません。
わんちゃんがアルコールを摂取したときの致死量は、体重1㎏で5~6mlと言われています。大匙1杯が約15mlに該当するので、小型犬などは本当に少量の摂取で命を落とす恐れがあります。
カフェインの入った飲み物
アルコールの次に怖いのは、カフェインを含んだ飲み物です。
コーヒーや紅茶、そして日本人が日常的に飲んでいる緑茶や煎茶、ほうじ茶もカフェインが強く、犬が飲むとカフェイン中毒を起こす危険のある飲み物です。
わんちゃんがカフェインを体に取り込んでしまうと、体質や量にもよりますが、興奮状態になったり、体の震えやめまいなどが起きます。ひどくなると痙攣を起こし、失神したり呼吸障害を起こして最悪な場合は亡くなることもあります。
特に玉露はコーヒーの2倍のカフェインが含まれているので注意が必要です。
ココア・チョコレートドリンク
絶対に飲ませてはいけないものには、ココアもあります。
ココアには、わんちゃんに食べさせると危険なチョコレートと同じカカオがたくさん含まれています。
わんちゃんはカカオに含まれる化学物質を分解排出できなくて、中毒症状を起こしてしまいます。
嘔吐や下痢を繰り返し、そのうち呼吸が浅くなるなど心臓にも過剰な作用が起きて、死亡に至ってしまうこともあります。
ココアは甘くておいしいので欲しがるかもしれませんが、与えることには大きなリスクが伴うことを知っておくべきです。
コーラ
その他に炭酸飲料のうち、コーラも危険な飲み物です。
コーラにはカフェインの他、わんちゃんが食べると危険なチョコレートにも含まれる成分が入っています。
また糖分も多いので、長く与えていると虫歯や肥満になったり、カフェイン中毒も起こしかねません。
ミックスジュース・野菜ジュース
ミックスジュースにはわんちゃんが食べると危険なブドウが含まれている場合もありますし、野菜ジュースには玉ねぎが入っている場合もあり、玉ねぎ中毒を引き起こす可能性もあります。
むやみに与えないようにしましょう。
犬の飲み物は水がいちばんいい?水道水は危険?
わんちゃんが健康に生きていく為にはミネラルやビタミン、炭水化物、タンパク質、脂質、などの栄養素が必要ですが、一番重要なのが水です。
日本の水道水は水道法によって厳しい基準が定められており、人間も犬も蛇口をひねればいつでも清潔な水を飲むことができます。このように、誰でも水道水を安全に安心して飲める国は、世界的に見ても少ないとのことです。
また、水道水を飲んでもお腹を壊さないのは、「カルキ」という塩素やトリハロメタンが含まれた成分で菌の繁殖を抑え、消毒の役割を果たしているからです。
この塩素が、わんちゃんの体にとって害はないのか、と心配される飼い主さんもいますが、もちろん人やわんちゃんにも安全な量のみが配合されているので、健康を害することはほとんどないようです。
今まではわんちゃんに与える日常の飲み水は、ほとんど水道水だけでした。
最近はミネラルウォーターを生活に取り入れている人は多く、そして「少しでも良い水」として、ミネラルウォーターをわんちゃんの飲み水として与えている方も多いのではないでしょうか。
ミネラルウォーターとは、主に地下水を原料とした水で、日本では食品安全法で除菌・殺菌処理が必要と決められています。
ミネラルウォーターのミネラルとは、6大栄養素のうちのミネラル(マグネシュウム・カルシウム)のことで、商品によってその含有量が違ってきます。
水1000ml中にカルシウムとマグネシウムが解けている量で「軟水」と「硬水」に分けられ、その量が多いと「硬水」となります。ミネラルウォーターには軟水も硬水もありますが、水道水は軟水だけです。
ミネラルウォーターの「硬水」と分類されたものの方がミネラルを多く含んでいそうですが、体に必要なミネラルは食事からの方が多く摂ることができますし、尿路結石の原因となることもあります。
すでに尿道結石を患っているわんちゃんには、与えない方が良いとされています。
わんちゃん用のミネラルウォーターを選ぶ方が良いでしょう。
また、ミネラルウォーターは塩素を使っていないため、カルキ臭くなく、おいしいといわれますが、それだけに保存性が低く、わんちゃんの飲み水として放置しておくと雑菌が増えてしまいます。
衛生的には世界保健機構「WHO」をクリアしている水道水の方がわんちゃんには安心と言えます。
それでもトリハロメタンが心配という方には、水道水を15分以上煮沸することをお勧めします。
犬の飲み物の温度は何度が理想?
わんちゃんに飲ませる水の温度は、一般的に15°C〜25℃が良いとされています。
ただし、とても暑い時や、散歩から帰って体温が上がっているようなときには、普段よりもやや冷たい水をあげるのは構わないでしょう。
氷が好きなわんちゃんもいます。
ただ、仔犬は好奇心から氷に興味を持ち、遊んでいるうちに飲み込んでしまい、のどに詰まらせることがないとも言えません。
細かく砕いてやるなどの注意が必要です。
またシニア犬は内臓機能も弱っていて、冷水が体に負担になり、胃腸が冷えることで下痢しやすくなったりもします。
また常温が良いからと言って、長時間水飲みボウルの中に水を入れっぱなしにするのは、雑菌が増えるなどよくありません。
こまめに水を替えて、いつでも清潔な水が飲めるようにしてあげましょう。
犬が飲み物を飲まない時の対処法
わんちゃんは体の水分量が人間より多く、命を維持していく為には常時水分を補給することがとても重要です。
体内の水分が不足すると、脱水症状により泌尿器系の疾患の原因にもなり、放置すると命にもかかわってきます。
水を飲む量が減ることでオシッコの量が減り、膀胱内の雑菌が流されなくたまってしまって膀胱炎をおこしたり、小さな結晶が尿路にたまって「尿石症」を発症したり、水を飲むことで口内をきれいにすることができずに、歯周病を悪化させることもあります。
また、水分の摂取量に一番影響を受けるのが腎臓で、腎臓病を発症することもあります。
わんちゃんが水を飲みたがらない理由としては、体のどこかが痛むなどの不調を抱えていて体を動かしたくない、食事がウエットフードの時などは、十分水分が摂れる為に特に飲む必要を感じていない、またシニアになって、のどの渇きを自分で感じにくくなるということもあります。
老犬になると首の筋肉が弱くなり、長い間下を向いていることがつらくなったり、水を飲む場所への移動がおっくうになったりしますので、水飲み用容器の高さや、置く場所を1ヵ所だけでなく増やすなど、水を飲むための環境をもう一度見直してみることも必要です。
また、水が汚れていると嫌がる犬もいるので、いつも新鮮な水が飲めるように1日のうちに何度か取り替えてあげましょう。
体力が落ちた老犬や病気で自力で水分が摂れない場合は、シリンジを使い、サポートしながら水分を補給する必要も出てきます。
ワンちゃんがなかなか水を飲んでくれないときには、犬用の経口補水液や犬用のミルクを用意して、水道水以外で水分を摂らせる方法を考えてみます。
また、いつものドライフードをぬるま湯でふやかしたり、薄いスープをかけてやる、あるいは完全にウエットフードに切り替えて食事から水分が補給できるようにするのも良い方法です。
犬の飲み物まとめ
コーラがわんちゃんには良くないということをしらないで欲しがるままに与えていたら、ワンちゃんの歯を12本抜く羽目になった、という記事を読んだことがあります。
知らなかったとはいえ、一番の被害者はわんちゃんです。
飼い主さんとして、与えていいものダメなものをしっかり知ることはとても大切ですが、同時に家族や日頃わんちゃんを可愛がってくれる友人などとも、同時に知識を共有しておくことが必要です。
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