犬の病気Date 2023.06.04
犬の全身麻酔のリスクを紹介!死亡率や対処法を徹底紹介!
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知っておきたい全身麻酔による副作用やリスク。
私たち人間が手術の時に全身麻酔をするようにわんちゃんも全身麻酔をかけて行う手術や治療が存在します。
全身麻酔をかける上で心配になるのが副作用やリスクだと思います。
今回は全身麻酔による副作用やリスクを解説します!
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
犬の全身麻酔の目的
全身麻酔は、痛みを伴う処置を行う際に犬や猫などの動物に対して使用される麻酔方法の一つです。
麻酔薬を投与することにより、強い痛みを伴う手術や処置に対して動物が安全かつ負担を減らすことができます。
また、手術中や処置中に動物が暴れたり、落ち着かなくなることを防ぐためにも、全身麻酔が必要になる場合があります。
全身麻酔は、投薬後に犬や猫の体を完全に麻痺させるわけではなく、鎮痛作用と鎮静作用をもたらすため、動物が極度の痛みを感じたり、ストレスを感じることがありません。
ただし、全身麻酔にはリスクも伴いますので、専門の医師や看護師による適切な管理が必要です。
全身麻酔を伴う手術や治療の代表例
全身麻酔は、犬や猫の手術や治療に欠かせないものの一つです。
去勢手術や避妊手術、歯石取りなどの治療には、鎮静作用や鎮痛作用がある全身麻酔が必要です。
また、がんの放射線治療やCTやMRI検査の際にも麻酔が必要です。
これらの処置には、犬や猫が落ち着いて安心して受けることができるよう、全身麻酔による鎮静や鎮痛が必要です。
全身麻酔には、多くのリスクがありますが、正しく安全に使用することで、犬や猫の負担を減らすことができます。
手術や治療を行う前に、獣医師が必要な検査を行い、全身麻酔を行うかどうか判断することが重要です。
全身麻酔を行う際には、麻酔薬の種類や量、体調や年齢などを考慮して、十分な注意が必要です。
また、麻酔が終わった後には、徐々に覚醒させることが大切です。
全身麻酔の代表的な副作用
全身麻酔は、強い鎮静効果があるため、副作用が生じることがあります。
まず、内臓機能の低下が挙げられます。
麻酔薬が肝臓や腎臓、脾臓などの内臓に影響を与えることで、内臓機能の低下を引き起こすことがあります。
また、肝機能の低下も副作用の1つで、麻酔薬が肝臓に作用することで、肝機能が低下することがあります。
さらに、血圧の低下も起こる可能性があります。
麻酔薬が循環器系に影響を与えることで、血圧の低下を引き起こすことがあります。
心臓が弱いわんちゃんや高齢のわんちゃんの場合は特に、血圧の低下が心不全を引き起こすことがあります。
また、心不全は、心臓の機能低下によって心臓が十分に血液を送り出せなくなる状態で、全身麻酔後に生じる可能性があります。
呼吸困難もまた、全身麻酔後に生じる可能性がある副作用の1つです。
麻酔薬が呼吸中枢に影響を与えることで、呼吸困難を引き起こすことがあります。
のように、全身麻酔は副作用があるため、十分な検査や観察が必要となります。
全身麻酔のリスクと死亡率
全身麻酔は、犬にとって必要な治療や手術を行う上で重要な役割を果たしますが、その一方でリスクも伴います。
例えば、アレルギーやアナフィラキシー反応、肺炎、脳損傷、神経障害などの副作用や合併症が報告されています。
また、麻酔導入中の失神や体温低下、麻酔覚醒中の興奮や不安、嘔吐などの症状も珍しくありません。
これらのリスクを最小限に抑えるために、必要な前処置や検査を行い、適切な麻酔薬を選択することが重要です。
麻酔をかける前に十分な経過時間を設けたり、麻酔導入中の心拍数や呼吸数などをモニターすることで、早期発見や適切な対応が可能となります。
最も重要なのは、信頼できる動物病院で、経験豊富な獣医師による診療が受けられることです。
術前検査をしっかりと受けましょう!
全身麻酔をかける前に、わんちゃんが安全かつ適切な状態であるかどうかを確認するために、術前検査が必要です。
検査の種類としては、血液検査、レントゲン検査、エコー検査があります。
これらの検査によって、わんちゃんの心臓、肝臓、腎臓などの重要な臓器が正常に機能しているかどうかを確認します。もしも何らかの異常があれば、麻酔の使用ができない場合があります。
また、わんちゃんの体型も重要なポイントの1つです。肥満や痩せすぎの場合は、体調不良につながる可能性があります。
特にシニア犬の場合、麻酔による影響が大きいため、慎重な判断が必要です。
全身麻酔はわんちゃんにとってリスクがあるため、術前検査は欠かせません。術前検査を受けることで、わんちゃんの健康状態を把握し、全身麻酔によるリスクを減らすことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
愛犬の全身麻酔はリスクは伴いますが、術前検査をしっかり受けることで、そのリスクを減らすことができます。
全身麻酔が怖いからといって手術を避けることがないようにしましょう!
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