犬の暮らしDate 2021.03.01

犬の特徴とその共通点!生き物として理解してあげるのも大切。

  • #犬の気持ち
  • #信頼関係

犬の行動やしぐさの意味がわかると、今より愛犬との信頼関係が深まる!
犬種や性格、オス・メスの違いで異なる行動やしぐさ生態について!

PROFILE

Ripo

WanTime編集部|りほ

ペット歴25年
保護犬活動をしながら3匹の愛犬と暮らす。

犬を飼育する上で生態を理解することはとても重要になります。生態を理解できれば、問題行動を防ぐことができたり、問題行動と思っていたことが実は飼い主を助けるための行動である可能性もあります。それぞれの性格は犬種や性別、飼育環境により異なりますが、犬が共通して持っている特徴について今回はお話していきます。

人間より優れた感覚器官

犬の感覚器官は人間より優れたところがたくさんあります。まず嗅覚が優れていることは有名ですが、人間の100万~1億倍ともいわれています。つぎに色覚について、昔は白黒の世界だといわれていましたが現在は水色~黄色を識別できるといわれています。おもちゃを水色や黄色に変えてあげると愛犬も見やすくなり、ボール遊びがさらに好きになるかもしれません。そして聴覚は、野生時代に小動物が動いた音を聞き逃さないように高音域が得意でよく聞き取れます。犬にとって男性の声は女性に比べて声が低く太いため、恐怖心を持ちやすいようです。話しかけるときはいつもより高い声を意識するといいでしょう。

抽象的な概念がない

犬は、数や時間、有限・無限などの抽象的な事柄を理解することができません。そのため人間のように過去を振り返ることはなく、その場で起きたことや経験したことのみ学習していきます。過去を振り返ることがないといっても、過去の記憶や経験をもとに学習し、次の行動につなげることができます。そのため、行動の流れを覚えるのはとても得意です。時間の概念がないのに、ごはんの時間になるとそわそわし出すのは、飼い主がごはんを用意する前の行動をよく見て学習しているためです。もし、家に帰宅したとき愛犬に部屋が荒らされていたとしても、事後で怒ったところで全く理解することはできません。

ボディランゲージで会話する

犬は人間のように話すことはできませんが、体を使いメッセージを送ってくれています。このように体を使い相手に感情を伝えることをボディランゲージと呼びます。ボディランゲージには様々な意味があり、尾の位置や振り方、耳の位置、体勢、目の形など総合的に判断する必要があります。例えば尻尾を振っているからと言って必ずしも喜んでいるわけではなく、位置や振り方によってストレスや警戒、集中などいろんな意味を持ちます。また犬の感情は1秒で変わってしまうため、褒めたり注意したりする際はスピードが大事になります。注意したときにはもう次の感情に移っており、何がダメなのか伝わっていない可能性もあります。

まとめ

このように犬が持つ特徴を上げてきましたが、どの犬種も人間とコミュニケーションを取ろうとする特徴があります。進化の過程で人間とコミュニケ―ションがうまく取れるように、飼い主の行動に注意を払うための遺伝子が受け継がれているといわれています。犬の飼育経験がある方は、犬には人間の気持ちを理解する能力があると思っている方が多いのではないでしょうか。犬の知能は人間の2.3歳児程度と言われており、好き、嫌い、怖い、楽しい等の感情を持っています。そのため人間と同じように行動や表情をみて感情を理解しようとしているのかもしれません。

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