犬の暮らしDate 2021.03.09
ワンちゃんを飼う前に考えて欲しいこと「経済編」
- #信頼関係
毎日のご飯代、消耗品のほか、ワンちゃんを健康的に綺麗に保つためのトリミング費用、病気や怪我になったとき、多額の医療費が必要なこともあります。
愛情だけでは解決できない問題もありますので、 ご自分の経済力を今一度ご検討下さい。
- PROFILE
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伊東大輝
株式会社WAN TIME代表取締役|DogCat rescue ANELLA代表
『1匹の犬を助けても世界は変わらないが、その1匹の世界は永遠に変わるだろう。』という理念のもと年間約600頭の犬猫を保護し、里親さんを探す活動をする保護団体「DogCat rescue ANELLA」の代表や、千葉県一宮の海沿いにある100坪のドッグラン付きトリミングサロン『Petsalon PINKBEACH』の代表も務める。
10匹の保護犬達と暮らしながら、日々愛犬と人の架け橋になる事を目標に活動。
かわいいワンちゃんとの生活の様子をSNSで発信する飼い主さんが増えています。それらを見ていると、ワンちゃんを飼うことって、とても楽しそうですよね。
しかし、時には色々な負担が生じることもあります。
この記事を読んで、ワンちゃんとの生活には経済的負担がつきもの、ということを少しでも知ってもらいたいと思います。
飼う前に色々想像するのは楽しいけれど…
ワンちゃんを飼いたいと思う人の中には、SNSの写真や動画で
●ワンちゃんとお出かけした様子
●季節のイベントのコスプレ
とかを見て、
「自分もこんなことをしたら楽しいだろうな」
と夢を抱く方もいるかもしれません。
ワンちゃんと幸せそうに暮らしている友人を見て
「自分もあんな暮らしがしたい」
と思うこともあるかもしれません。
「ワンちゃんを飼ったら、どんな生活が送れるんだろう」
と想像をめぐらすのは楽しいものです。
しかしワンちゃんを飼う決断をする前に、現実的なことにもしっかりと目を向けたいものです。
その中には、
『お金(ワンちゃんを飼うことの経済的負担)』
のことも含まれます。
生涯でかかるお金は最低でも200万円以上
「ワンちゃんの生涯にはどれ位お金がかかる?」
と急に言われてもピンとこないかもしれないので、目安として『日本ペットフード協会』が公開しているデータをご覧ください。
超小型犬(平均寿命15.19歳)…2169244円
小型犬(同13.97歳)…2003245円
中・大型犬(同13.60歳)…2317319円
体の大きさや犬種の違いによって多少の差はありますが、
●食費
●医療費(予防接種等を含む)
等の、どの子にもかかる必要なお金として、
『生涯で最低でも200万円(年間で13~15万円)』
程度はかかると考えてよさそうです。
※引用資料
日本ペットフード協会
令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査:p.7「生涯必要経費」
https://petfood.or.jp/data/chart2020/4.pdf
車が買える位の急な出費も!?
必要経費以外にも、何かとお金はかかります。
高品質の天然素材使用のドッグフードをあげるのなら、日々の食費は上がります。
一緒に遊びや旅行に行く機会が多ければ、レジャー費用(宿泊・ガソリン代等)がかかります。
コスプレを楽しみたければ、洋服代がかかります。
慢性的な病気を発症すれば、継続的な治療費がかかることになります。
予期せぬ病気や怪我で急な出費を強いられることもあります。
僕の知っているワンちゃんでは
●ゴールデンレトリバーの胃捻転(お腹の中で胃が捻じれてしまう症状)による手術と入院…約20万円
●ボルゾイの前足骨折による手術と入院…約50万円
という例があります。
急を要する治療には、ちょっとした中古車が買える位の費用がかかることもあるのです。
まとめ
●栄養に関する知識・関心の高まり
●レジャー(楽しみ)の多様化
●医療の高度化
等々が進むことで、それらにかかる費用は高額化する傾向にあります。
「ワンちゃんとどのような暮らしをしたいのか」
「ワンちゃんに何をしてあげたいか(どこまでしてあげられるか)」
ということを考える時、お金の問題は常について回ります。
厳しいことを言ってしまうと、経済的にある程度の余裕がなければ、ワンちゃんとの楽しい暮らしは送れないのです。
ワンちゃんを飼いたいと夢見ているに現実を突きつけるようですが、飼う決断を下す前には
『自分自身の経済力』
についても、冷静に考えてみてください。
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