犬のしつけDate 2021.08.11
犬の口腔ケアと病気、予防法について
- #しつけ
- #犬の気持ち
- #信頼関係
わんちゃんが歳を重ねることにより多くなる口腔疾患をみてみましょう。
第1位は歯周病です。
歯周病により深刻な病気に陥ってしまうこともあるので、日頃の口腔ケアで愛犬を守りましょう。
歯磨きは、歯周病を予防するだけでなく、愛犬とのコミュニケーションを深められる行為です。
正しいケアで、豊かな愛犬生活を送るために大切なことを紹介します。
- PROFILE
-
Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年。
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
犬に多い口腔疾患ベスト3
1位歯周病(歯肉炎)
一番多い疾患として歯肉炎が挙げられます。
歯肉炎を放置すると、歯肉溝の細菌が増殖により歯肉と歯の結合性がはずれ、
炎症が更に深い歯周組織にまで到達していきます。
歯周ポケットとよばれる深い溝ができ、ポケット内に歯垢や歯石が沈着し、
炎症がさらに深いところへ進む悪循環となります。
歯槽骨は歯を維持できなくなり、歯が脱落してしまうことも!
人間は、食後に歯磨きをすることが当たり前ですが、犬は自分で磨くことができません。
必ずケアしてあげましょう。
2位乳歯遺残
犬の乳歯から永久歯に生えかわる二生歯性の動物は乳歯と永久歯の交換時期を過ぎても
乳歯が残ってしまうことがあります。
6~7ヶ月齢で永久歯への抜け代わりは完了します。
その後も乳歯が遺残する場合は不正咬合や歯周病の原因となることが多いので、
永久歯が存在している場合は抜歯が必要です。
定期的なわんちゃんとのコミュニケーションで歯を見てあげましょう。
3位外歯瘻
歯周炎が歯の根元の根尖周囲に及ぶと、炎症が起こり根尖周囲の骨が溶けてトンネルが作られ膿がたまり、
目の下が腫れる状態になります。
さらに進行すると皮膚に穴が開き、外歯瘻と呼ばれる状態となります。
治療には抗生剤の投与やレントゲン検査をして原因となる歯を抜く必要があることも。
根本となる歯周炎予防として歯磨きをしっかり行いましょう。
綺麗な歯を保つためには?
人間は毎日食後に歯磨きをしますよね?わんちゃんにも歯磨きが必要なんです。
放っておくと愛犬の口が生臭い、ドブ臭いなんてことも。
そこで、口臭予防や、歯石予防、愛犬の寿命も伸ばすことができる歯磨き方法をご紹介します。
愛犬の歯磨きはいつから?どんなふうに?
わんちゃんが家に来たその日から始めましょう。幼い頃から始める事で歯ブラシを嫌がったり、噛みつかれたりすることを予防できます。
一番初めは手で口を触る事から。口の周りを触ったり、少しづつ歯や歯茎に触れ、できたら褒めてあげたり、おやつをあげましょう。
また、少し慣れてきたらガーゼで歯を触ることを慣らすのもよいでしょう。
指にガーゼを巻き、優しく歯茎を撫でる程度に、歯と歯茎の表面を軽く擦ります。
触ることを嫌がらなくなったら、歯ブラシを使い、犬種に合わせて犬用や小児用の物をチョイスしましょう。
口に入りやすい歯ブラシを使い、触らせてくれる方面の歯から磨きます。
1本ずつ細かく歯ブラシを動かしながら磨きましょう。
奥歯の磨き方 頻度は?
お口をめくり、歯の外側から磨いてみましょう。特に重点的に磨きたいのは、上顎の大きい歯!
内側の舌側は、軽くお口を開け磨きます。
無理に行わずに、磨かせてくれるようになるまで定期的に行い、根気強く磨きましょう。上手に磨かせてきれた時は、うんと褒めてあげましょう。
頻度としては、1種間に2〜3回程度を目安に行いましょう。
歯磨きが苦手な子は、短い時間で毎日チャレンジすることで、少しずつ慣れていくことでしょう。
歯磨きを嫌がるときの対処法
歯磨きを楽しいもの とイメージ付けすることが大切です。
口を触って嫌がらなかったら褒めたり、ご褒美をあげるのも良いでしょう。
口を触ることを嫌がらなくなったら、歯を触り徐々に慣れさせてあげましょう。
触れる歯の本数を少しずつ増やし、触ることから、ガーゼに慣れさせていきましょう。
急がずにゆっくりと少しずつ慣れさせることが大切です。
頻繁に歯磨きができない時のお助けアイテム
犬用 歯磨きガム
歯磨きガムは、オヤツとしても代用できるので手軽に始めやすいでしょう。
また、歯垢の付着を抑制する歯磨きガムもあります。
わんちゃんの口の大きさをみて丸飲みしないサイズを選び、かじっている間も注意して見てあげてください。
犬用 歯磨きシート
歯磨きシートは歯ブラシの前段階としても使いやすいですが、ガーゼと同様に、直接手で歯を触るので、歯ブラシよりも安心感は高いかもしれません。
歯磨きおもちゃ
おもちゃを噛みながら遊ぶことで歯の表面の歯垢を落とすことができます。
おもちゃだけで十分な口腔ケアができるわんちゃんもいる反面、
おもちゃでは触れれない部分に歯垢が残ることがあります。
また、おもちゃを定期的に洗って清潔を保つ事で歯周病の予防にもつながります。
愛犬の健康を守るために
歯磨きで日常的に口の中のケアをしていく事で、歯周病の予防や、他の疾患を悪化させる原因の抑制が見込めます。
慣れるまで大変なこともありますが、大切な愛犬の健康維持のために、歯磨きはとても重要です。
無理には行わずご褒美を活用し、少しずつ歯磨きを習慣化させていきましょう。
SHARE
人気記事
サイト内検索