犬の病気Date 2021.10.14
老犬が食べない場合は点滴をすべきか?延命させるべきか?
- #病気
「老い」は、人間の場合でも、ペットの場合でも必ず訪れます。
人間の場合は、大体65歳がシニア世代と言われています。
一方、わんちゃんの場合は年齢も大きく違い、小型・中型犬で7歳ごろ、大型犬で5歳ごろシニア犬を迎えます。
そんなシニア犬も食べないとなったら、その後どう向き合えばいいのか悩みますよね。
老犬の場合、ご飯の量も減りますし、水分も減ります。場合によっては、散歩に行かず、寝たきりの状態が続くことになります。
そうした老犬がご飯を食べなくなった時、点滴がすべきか、延命させるべきかについてお話します。
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
老犬がご飯を食べなくなる時の状態とは?
愛するペットが老犬の仲間入りをしてからは、ご飯の量が減ったとか体力が少し弱いと感じたら、ちょっと食事を変えるとか、体調の変化をしっかり考えなければなりません。
特に、老犬の食欲が減ったり、逆に増えたりと、上手く食べられなくなっていろいろ調整が必要になります。
また、
・食べ物の好みの変化に合わせる
・ふやかして柔らかくする
・トッピングをする
等、老犬のケアも必要です。
続けて老化を遅らせ、豊かに老後を過ごさせるには、こういった日頃の老犬ケアが重要です。
しかし、ご飯を食べなくなる時の状態は、名前の呼びかけに反応しなくなる、近くに飼い主が来ても分からない、呼吸が不規則になる等、何となく老犬の症状は分かってくるものです。
体温の低下や、肛門の筋が緩くなり下痢を繰り返す、痙攣するようになってくると、動物病院の方でしっかり診てもらいましょう。
最終的には、点滴をすべきか?延命させるべきか?老犬の体調に気を付けて適度に点滴をした方が良いでしょう。
もう、最後になると老犬は寝たきりになるし、すぐに最期を迎えるようになるからです。
老犬がご飯を食べない時に点滴した場合の効果とは?
老犬が自力で食事をできなくなってしまったときの点滴は、動物病院で病状を確認後、5分ほどで終わります。
特に、皮下注射がほとんどで、3~4時間かけて老犬に吸収されます。
水分とミネラル分が中心で、栄養分が補給できるものではありません。
やはり、点滴では栄養分は吸収できないのでしょう。
また、老犬の脱水症状は、命にかかわるものなので注意しないといけません。
点滴や食欲の低下から察することはあれど、やはり動物病院で確認しないとはっきりわからないのが多いようです。
そんな場合は、点滴が最も重要かと思いますが、それも獣医師と事前に確認しましょう。
老犬に点滴をしてでも延命させるべきか?
「老犬に点滴してでも延命させるべきか?」ということですが、脱水症状の場合はすぐに点滴を施した方が良いでしょう。
脱水症状になってない状況でも点滴に効果はあるかもしれませんが、先に言った通り、そこは獣医師に相談して決めると良いと思います。
やはり、老犬と言っても『愛犬』は、飼い主の心の中でいつまでも生きていくものでしょう。
しかし、点滴も栄養分は簡単には手に入らないことを知ると、戸惑ってしまうのは無理はありません。延命させないで、そんな無理しないで逝ってくれたらと思ってしまいます。
愛犬(老犬)は、いつもの優しい声で名前を呼んでもらって、会話しながら体をマッサージして撫でてもらえば、それで十分なのです。
老犬は、ご飯を食べなくなり、そのため栄養や水分を摂らなくなってしまったとしても、浮腫みの原因になったり、腹水が溜まってしまったりして、逆に病気が悪くなってしまう可能性があります。
点滴はどうしょうもなくなった時の、最後の手段として考えてほしいと思います。
老犬の状態が悪化する前に見直したい普段の食生活について
老犬は目に見えて具合が悪くなって、食事も簡単に食べられないし、水も摂ることができなくなってしまいます。
特に、身体の機能が衰え、飲み込む力が弱くなるので、フードは食べやすいようにふやかしたり、水は注射器やスポイトで与える方がいいでしょう。
匂いを変えて少し温めたり、炒めたりして、ちょっと雰囲気を変えると案外食べてくれることがあります。
また、ドライフードばかりでは飽きるので、柔らかい食材に変えるたり、ペースト状にするのもいいと思います。
室内で飼っていると体調がすぐわかるので良いのですが、外飼いの場合は頻繁に覗いているわけにもいかないでしょう。
室内に連れてきても、慣れた場所がいいのか外に戻ってしまうのです。
特に外飼いの場合は、食事や水の管理が十分な状態ではないので、老犬の状態が悪化する前にこまめにチェックしておきましょう。
老犬は加齢とともに筋肉が減って、基礎代謝などが低下します。
飼い主さんや介助があれば良いのですが、実際のところ老犬の場合は、四六時中管理することが難しいと思います。
食生活についても、味覚や嗅覚が変わってくることが多いようですが、加齢だけでなく、病気や薬剤などの影響で食欲が変わってくることも考えられます。
老犬は、出来るだけ長く生きていることで、飼い主さんや介助などの関係者が喜ぶ顔をずっと見たいのです。
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