犬のトリミングDate 2021.10.21
トイプードルのカットに失敗した!?失敗しないトリミングの仕方とは?
- #トリミング
トイプードルは犬種登録数ダントツ一位の人気犬種であり、年間で7万頭近くも新規登録のある犬種です。
頭も良くて初心者にも飼いやすく、可愛らしい見た目で人気が出るのも納得できますよね。
小型犬ですので扱いやすい、しつけやすいなどの初心者向けの要素満載!
ですがひとつだけ。
トリミング犬種ということで、定期的なカットが必要な犬種なのです。
経済的な小型犬ですが、トリミング費用はけっこうな出費になるかと思います。
生え変わるのではなく、伸び続ける感じの被毛なんです。
そのため、1~2カ月にいちどの頻度の定期的なカットが必須。
そういうことで、財布が音を上げる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
「そこで家でやってみよう!」
ということになって…
今回は「トイプードルのカットに失敗した!?痛恨のミスをしないためにも失敗しないトリミングの仕方」を解説していきます!
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
トイプードルのカットに失敗するよくある状況とは?
プロ用のバリカンが通販でよく売れていることから、自宅でカットしている人の多さを証明していますね!
実際トリミングサロンにも「自宅でカットしたけど失敗したから」という理由で連れて来られる子も多いのだとか。
また、「トリミングサロンに預けて帰ってきたら別の犬になった!?」なんてこともよく聞きます。
そのため、そんなカットの失敗を状況別にまとめてみました。
初めて自宅でカットしてみた時
自宅でのカットは、最初から上手く行く方が少ないのではないでしょうか?
こわごわやり始めて最後には反省会に。
「ちょっとのカットならいけるかな?」っと、部分カットから着手するひとが多いですよね。
●目に入る毛をカットして失敗
クルクルとカールする毛をカットするのは、けっこう難しいのです。
「スパーン!」っとカットして、微妙なスタイルになることもあります。
●お尻の毛をカットして失敗
肛門さまあたりの毛が伸びてくると、排泄後に汚してしまう&便で固まるなど不衛生になりやすいです。
毎回犬のお尻を追いかけるのも、毛に絡まった便をとるのも大変です。
そこでお尻の毛は短くするのですが、
「はさみを使うのは怖い!」
バリカンで短くしすぎて、お猿さんのようなお尻になってしまうケースもあるようです。
●サマーカットなら出来そう!とバリカン入れたら失敗
「同じ長さに刈るのなら出来そう!」と考える人は多いようです。
プロが使っているバリカンでは、スイーっと綺麗に刈れるので、なんだか出来そうに思いますよね。
梅雨入りの頃から、虎狩りになる子が続出します。
初めていくサロンでカットを依頼した時
信頼できるトリマーさんに出会うまでは、サロンをあちこち彷徨うことになりやすいです。
また、事前に仕上がりの打ち合わせが出来ていないことによる失敗判定も多いかもしれません。
ですが、トリマーさんの失敗も意外と多いように思います。
「トリミングから帰ってきたらまるで別の犬のよう。」
「何となく犬も落ち込んでみえるような?」
「二度と行かない!」
と思ってもあとの祭りですよね。
左右で長さが違うなどの明らかな失敗も多いようです。
トイプードルのカットに失敗した実例について
プードルのカットには、いろいろなスタイルがあります。
スタンダードプードルで有名な「コンチネンタルクリップ」は、プードルの代表的なカットです。
ドッグショーでは見栄えも良いので、かなり人気のあるスタイルと言えます。
ショーチャレンジしない子は、可愛くてお手入れが楽なスタイルが一般的です。
最近では、「テディベアスタイル」が大人気だったりますよね。
アフロのトイプードルなんかもとてもキュート!
「かわいいスタイルを見かけて、うちの子にもチャレンジしたけどなんだか違う。」
そんな失敗例を実例をあげて紹介しましょう。
●角刈りになった。
丸いカーブをカットするのはなかなか難しいのです。
まん丸イメージではさみを入れても仕上がったらイカツイ角刈りに。
●左右の長さがそろわない。
右と左で長さが揃わなくて、アンバランスな仕上がりになるケースもあります。
修正している間に、どんどん短くなってしまうことに。
●バリカンの失敗
簡単に見えてわりと難しいのが「バリカン」です。
歯の設定を変えることで、カットする長さも変えることが出来るのですが、設定ミスは自宅カットでもプロのトリマーでも起こりがちなんですよね。
やはり目立つのは、短いままの設定で刈り込んでしまった失敗です。
●無理な注文をした!
同じトイプードルでも、マズルの長さや太さはそれぞれ違います。
例えば、テディベアカットが似合う子はマズルが太くて短めの子です。
逆に、コンチネンタルのようなスタイルは、マズルの長めの子が似合います。
そのため、注文通りのスタイルに仕上げてもらっても、何だかコレジャナイ感が残ってしまいます。
●はさみやバリカンで皮膚や耳を傷つけてしまった
細心の注意をはらっていても、犬が不意に動くこともあって、流血させてしまうこともあります。
また、バリカンで肌荒れを起こす子もいます。
トイプードルのカットに失敗しない!トリミングの仕方とは?
トイプードルのカットに失敗しないためのトリミングのコツってどんなものでしょう。
まずは、必要な部分のカットから初めて慣れていきましょう。
・目の周り
・肛門周り(性器まわり)
・足先
この部分はカットする頻度も多いでしょう。
トリミングサロンに出している子でも、自宅カットすることが多いので、慣れておきましょう。
【目の周り】
(1)コームで目の上の毛をマズル側にとかして、目にかかる毛を確認します。
(2)そして、真ん中をまっすぐチョキンとカットしてから左右をカットします。
(3)櫛で切った毛をかきだしながら、再度目にかかる毛を確認して、長い部分があればカットします。
(4)目の下の毛は、マズルあたりの毛を一度毛の流れにあわせて櫛でとかしてから行います。
(5)目の下、マズルのお山になっている部分の毛を櫛を使って立たせます。
(6)ピコンと目に入りそうな長さの毛をチョキンと切り落とします。
【肛門・性器周り】
お尻部分はとても敏感なのでやさしく行います。
バリカンとハサミを使います。
(1)まず、バリカンを1ミリの歯を使って、肛門周りの毛をかります。
(2)そっと尻尾をつかんで、動かないようにしながら、下から肛門の周りを1センチほどかります。
(3)次に、ハサミで周囲の長い毛を整えていきます。(※肛門に届かないくらいの長さで整えてあげるといいですよ。)
【足先】
「指の間からにょっきり出ている足の先の毛」
「パッドが見えないほど伸びた足の裏の毛」
どちらの毛も失敗したからといって、あまり目立たないですので、練習にはもってこいかもです。
バリカンやハサミなど、使いやすいものを使ってカットしてみましょう。
トイプードルの全身トリミング手順と保定・使用道具について
部分カットに慣れてきたら、全身トリミングに挑戦していきます。
最初は、プロのトリマーさんに頼む人が多いでしょう。
サロンでのカットスタイルを維持するように、伸びてきたらカットするのが良いかもしれません。
●手順
いきなりカットせずに、まずは全身をブラッシングして毛のモツレ、汚れを取り除いてあげましょう。
シャンプー後におこなってあげると、なお良いですよ。
●保定
床でカットすると、自由に動きまわれるので、台の上で行います。
専用の台もありますが、食卓テーブルを即席の作業台にしてもOKです。
ヨガマットなどをひいて、滑らないようにしてあげましょう。
また、保定にもう一人確保できればやりやすいですね。
「顔の保定」
右手でハサミを持つ人は、左手の手のひら全体にあごを乗せるように顔を支えます。
親指と人差し指で耳の後ろを優しく包むと、顔を固定しやすいのでオススメです。
「体の保定」
立たせてカットしたい時は、下腹部の下あたりを支えると立っていてくれます。
また、動いてほしくない時は、お股から支えると動きにくくなります。
●道具
ヘアカット用、ペット用のカットハサミを使いましょう。
親指と中指を入れて使いますが、親指だけと動かすように使います。
スキバサミなどは、輪郭をぼやかしたい時に使います。
目の粗めの櫛が、トリミングには使いやすくてオススメです。
バリカンはパワーのあるものを用意しましょう。
※部分カット用で全身カットは大変です。
最後に安全のために注意してあげましょう。
↓↓
「暴れている時にはハサミを近づけない」
「ハサミを使っている時は保定している手を離さない」
トイプードルのカットに失敗しても冷静さが大事?
さて、「愛犬のカットに失敗してしまった!」
そんな時どうしたらいいでしょうか?
そういった場合には、冷静に対処を行いたいところですが、怪我をさせてしまったときには、応急処置をして獣医師に診てもらいましょう。
短く切りすぎた時も、
「丸刈りはちょっとまって!」
そのまえに「ハート型に毛を残す」などのカットでごまかせることもあります。
左右の長さが揃わないときも、どんどん短くなる前に一歩引いて全体像をみてみましょう。
トイプードルのカット失敗まとめ
カットに失敗はつきものです。
短すぎると失敗を取り戻すのはとても大変になります。
そのため、長めに初めて揃えていく感じにすると、失敗も少なくなるかもしれませんね。
トイプードルのカットは、切り始める前に出来上がりのイメージをしっかりと抱くことが大事です。
失敗してもまた伸びてくるので、何度もチャレンジできますよ!
練習するうちに必ず慣れて、上達していきます。
また、サロンにトリミングに出す際に、漠然としたイメージでは伝わらないこともあります。
「こんな感じにして!」という希望は、写真などを持参して伝えてみましょう。
意外と長さが必要なスタイルも多いので、希望にあわないこともありますが、トリマーさんとの事前の打ち合わせが失敗を減らすコツですよ!
ガラス張りのトリミングサロンも多いですよね。
プロのやり方を見てみるのも良いかもしれません。
プロのトリマーさんでも失敗はしています。
愛犬のトイプードル専属のトリマー目指して失敗を恐れずトライしてみましょう!
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