犬の病気Date 2021.10.30

トイプードルの毛が抜ける時期はいつ?病気の可能性やケアの仕方は?

  • #病気

トイプードルというと、毛が伸びるイメージはありますが、毛が抜けるというイメージはあまりありません。

換毛期の激しい抜け毛こそないものの、実はトイプードルにも毛が抜ける時期があり、その原因も様々です。
一緒に詳しく見ていきましょう。

PROFILE

Ripo

WanTime編集部|りほ

ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。

トイプードルの毛が抜ける原因とは?

トイプードルは、「シングルコート」の犬種です。

年に2回、換毛期に大量に毛が抜けるダブルコートの犬種と違い、シングルコートのトイプードルは、アンダーコートがないため、毛が大量に抜けることはありません。

抜けた毛があっても、クリクリの巻き毛に絡みやすく、抜け落ちることが少ないため、抜け毛に気付きにくい、ということもあります。

しかし、トイプードルでも抜け毛はあり、実は脱毛トラブルが多いことは、あまり知られていません。

毛の周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期から成っています。
換毛期がある一般的な犬では、成長期の毛が1~2割、休止期の毛が8~9割あるのに対し、トイプードルの毛は、成長期の毛が100%近いと言われています。

そのため、何かのトラブルで毛の周期が休止期に入ってしまうと、体全体の広範囲にわたって影響を受けることになるのです。

子犬のトイプードルの場合

トイプードルの子犬は、毛がとても柔らかく毛量も少なめです。

個体差はありますが、1歳~1歳半頃になると、子犬の毛が抜けて成犬の巻き毛へと変化していきます。その生え替わりの時には抜け毛が多くなるのが特徴です。

老犬のトイプードルの場合

老犬になって新陳代謝が落ち、血行不良によって毛が抜けることもあります。

ただし、それまでに比べて「突然抜け毛が多くなった」、「大量に毛が抜けた」という時は、皮膚のトラブル栄養状態の悪化ホルモンバランスの乱れなどの原因が潜んでいる可能性もあり、注意が必要です。

トイプードルは耳の毛が抜けることもあるのか?

体毛と同じように、耳の毛が抜けることもあります。

気にならない程度の量であれば問題ありませんが、次のような原因が影響していることも考えらます。
↓↓

血行不良
かゆみなどのトラブル
外耳炎
ホルモンの異常
パターン脱毛

気になる場合は、念のため1度かかりつけの病院で診てもらいましょう。

トイプードルの毛が抜けるのは何かしらの病気だからか?

体のどこかに異常があり、それが抜け毛を引き起こすこともあります。

皮膚炎

毛が抜けにくいため、夏は皮膚が蒸れやすくなり、皮膚炎を引き起こすことがあります。
症状としては、皮膚が赤くなる痒み湿疹などの症状が見られます。

また、細菌による感染や、ノミやダニに寄生されて皮膚炎を起こすこともあります。

症状がひどいと脱毛につながります。
アトピー性皮膚炎の場合は左右対称ではなく、局所的に毛が抜けることが多いようです。

クッシング症候群

副腎で作られるホルモンの分泌異常の病気です。
高齢の小型犬に多いとされ、トイプードルもその犬種に含まれます。

「クッシング症候群」が原因の脱毛は、左右対称で、痒みのないことが特徴です。

また、おなかがふくらんでいる、水を大量に飲むなどの症状が現われることもあります。

ホルモンバランスの乱れ

内分泌疾患が原因となって、毛が抜けることもあります。
痒みはなく、体全体の毛が薄くなり地肌が見えるほどになることもあります。

皮膚が黒ずむ」といった症状が現われることもあるので、毛の状態と同じく皮膚の状態にも注意しましょう。

アレルギー性の脱毛

アレルギーを発症して毛が抜けることもあります。
疑わしいアレルギーがあるようなら、血液検査をしてきちんと把握しておきましょう。

パターン脱毛症

痒みのない、左右対称の脱毛を起こします。
若い年齢で発症することが多く、トイプードルはこれが耳に現われることも多いようです。

トイプードルの毛が抜けるタイミングはいつ?

アンダーコートとオーバーコートがある「ダブルコート」の犬種は、1年に2回、春と秋に換毛期があります。春には夏用の毛に生え替わり、秋には冬用の毛に生え替わる時期です。

私が以前飼っていたラブラドール·レトリーバーもダブルコートの犬種なので、換毛期には大量の毛が抜けました。1回10分ほどのブラッシングで、レジ袋いっぱいの毛が抜けます。1日に何度かブラッシングをして、それを毎日やっても大量の毛が抜けました。

トイプードルはシングルコートなので、そこまでは抜けませんが、やはり換毛期には、いつもより抜ける毛の量が増えるので、こまめにブラッシングすると良いでしょう。

トイプードルの毛が抜ける対策やケアの仕方について!

対策としては、やはり「ブラッシング」と「トリミング」は欠かせません。
飼い主が意識することで防げるトラブルは、防いであげましょう。

トリミングに行けない時には、自宅でシャンプーや耳掃除をして、体を清潔に保つよう心がけましょう。

子犬のトイプードルのケア対策

ブラッシングとシャンプー
子犬の頃からきちんとブラッシングをすることで、血行を良くし、張りのあるしっかりした毛が育ちます。

ブラッシングは、毛玉予防だけでなく、皮膚トラブルの予防にもなります。
皮膚に空気を入れることで、皮膚を蒸れにくくすることにもつながります。

また、定期的にシャンプーをすることで、皮膚を清潔に保つことができます。

子犬の頃からブラッシングやシャンプーに慣れさせておくことは、トイプードルにとって、とても大事なことなのです。


栄養バランス
最近、アレルギーなどの影響から、愛犬に手作り食を与える飼い主が増えています。
手作り食だけの場合は、栄養が偏らないよう、バランスに気をつけましょう。バランスの良い食事が、皮膚、毛づやもよい状態を保ってくれます。


ストレスの軽減
ストレスから抜け毛が増えることもあります。
「遊び盛りの子犬と遊ぶ時間を作らない」、「散歩に行かない」、「毎日長時間の留守番をさせる」など、子犬にとってストレスとなることはできるだけ避けましょう。

老犬のトイプードルのケア対策

老犬になると、免疫力が落ちるため、感染を防ぐ力も落ちてしまいます。
おむつを履かせていると、おむつの中が蒸れたり、漏れて汚れてしまうこともあります。

また、ご飯の後に口回りを自分で舐めることができず、汚れてしまうことも多いものです。
この状態が続くと、皮膚炎が起き、毛が抜けることにもつながります。

老犬はシャンプーする際、体力を奪われ負担になることがあります。

シャンプーの回数を減らすのは仕方がありませんが、その代わりに顔周りをこまめに拭いたり、体をドライシャンプーで拭くなどして、できる範囲で清潔に保つよう心がけましょう。

トイプードルの毛が抜けるまとめ

毛が抜けることについて見てきましたが、やはり大事なのは毎日愛犬と触れ合う時間をもち、愛犬を観察することです。

しきりに体を掻いている場所はないか
ずっと舐めている場所はないか
舐めている場所の毛が抜けていないか

などチェックすることにもつながります。


かわいい愛犬と毎日スキンシップを取り、ブラッシングをして、皮膚の健康を保ち、異常にもいち早く気付いてあげられる、そんな飼い主を目指しましょう。

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