犬の食べ物Date 2021.12.09

ドッグフードの給飼量の計算方法!目安や注意点も解説!

  • #ドッグフード

市販で販売されているドッグフードには、給餌量が記載されています。
しかし、それはあくまでも目安なので、同じ犬種でも身体が大きなわんちゃんや逆に小さなわんちゃんもいるので量を調整する必要があります。
また、消化機能が悪くてそもそも食が細い子など様々な要素も関係してくるので、飼い主さんが管理してあげなければいけません。

今回は、そんな個々のわんちゃんの体重や年齢などを考慮して、適切なドッグフードの量を計算する方法をご紹介していきたいと思います。
適切な量を管理することでのメリットも多いですし、計算方法も簡単なので、これを機に試してみることをおすすめします。

PROFILE

Ripo

WanTime編集部|りほ

ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。

ドッグフードの給飼量を計算するメリット4選

市販のドッグフードに記載されている給餌量ではなく、実際に計算した上であげる給餌にはどんなメリットがあるのかを紹介していきたいと思います。

①体調の管理がしやすい!

市販のドッグフードの給餌量は目安なので基準となる体重や健康状態をもとに計算されています。

しかし、実際のわんちゃん達は体重も違えば、健康状態も違いますし、肥満体型なのか痩せすぎているのかなどによっても給餌量は変わります。

そのような場合に飼い主さんが給餌量の計算方法を知っていれば、その子に適した量をあげることが出来ます。

飼い主さんが、わんちゃんの適正体重を把握していれば、その体重をもとに適切な量をあげることが出来るので、肥満や栄養不足になることを防ぐことが出来ます。

最初に基準の数字を把握できていれば、そこから肥満であれば量を減らして様子を見ることも出来ますし、逆に栄養が足りないと思えば、量を増やしたり栄養価の高いおやつなどで補うといった対応をすることも出来ます。

②身体の変化に合わせることができる!

わんちゃんは、成犬になってからの給餌量はあまり変化しませんが、子犬の時は毎日成長しているので、体重を計測しながらあげる量を調整していかなければいけません。

逆に歳を重ねて、シニア犬と言われるようになると消化機能が低下しているので、給餌量を減らしてあげないと身体の負担になってしまいます。
 
そのような身体の変化に合わせていけるのも、計算方法を知っているメリットです。

それぞれのわんちゃんの体重や年齢などをもとに計算していくので、それぞれの年代、成長度合いや健康状態に合わせて調節してあげることが可能です。

それぞれの年代で給餌する量だけでなく、回数も変えてあげる必要があるので、基準となる量がはっきりしていると飼い主さんもわかりやすいので便利です。

③経済的

適切な量が把握できていれば、あげすぎている時などは量を減らすことが出来るのでコストカットにつながります。

また、一回分の給餌量がわかっていると月に消費する量も計算できるので食費の計算も簡単になります。

あげている量が少ないのであれば、足りない分量を比較的安く済むおやつや栄養価の高い食材で補填するなどの対応も可能なのでおすすめです。

そして適切な量や栄養価を把握していると他のドッグフードを試すことも出来ますし、低価格なドッグフードと既存のものを併せてあげるなどの工夫もすることが出来るので、試してみてもいいかもしれません。

④違うドッグフードも試しやすい

上で書いた通り、経済面でも栄養価の面でも基準となる給餌量が把握出来ていれば、別の商品を試しやすくなります。

多少、高額でも栄養価の高いドッグフードをいつもあげているものに混ぜてあげることも出来るので、全体の出費を少なくすることも可能です。

また、全体の給餌量を把握していれば、手作りのドッグフードと併用して栄養価の高いものをあげることも出来るので、わんちゃんやご家庭の経済状況に合わせた工夫をすることが出来るようになります。

ドッグフードの給飼量目安・計算方法

ドックフード商品の多くは、1日にあげる餌の量が記載されています。

これはあくまでも目安なので、それぞれの犬の体重や運動量を考慮しているわけではありません。

また、子犬、成犬、シニア犬であげる量、回数も変化していきますので注意しなければいけません。
 
ここでは、簡単な年代別の目安と体重や年齢、状態をもとにした計算方法をお伝えしていきます。

子犬の頃であれば、毎日成長するのでこまめに体重を測りながら、餌の量や回数を調節していきます。

大まかな目安にはなりますが、「生後5ヶ月ぐらい」までは1日の餌の回数を「少量で3〜4回」に分けてあげて、「生後5〜6ヶ月頃」から「2回程度」にします。

1日にあげる餌の量は、体重の「2,5%程」だと言われています。

例えば、生後4ヶ月で3kgの子犬の場合は、1日にあげる餌の量は75g程です。

これを25gづつ3回に分けてあげるということになります。

成犬だと「15kg以下なら体重の1.2%程度、15kg以上は1%程度」が、大まかな1回分のあげる餌の量です。

その量を「1日に2回」あげるようになります。

10kgのわんちゃんの場合は120gが1日の給餌量になるのでこれを60gづつ2回に分けてあげるようになります。

20kgのわんちゃんの場合は、同様に200gが1日の給餌量になるので、これを100gづつ2回に分けてあげるようになります。

シニア犬の場合は、「成犬にあげる量の20〜30パーセント程度減らした量」をあげれば良いと言われているので、10kgのわんちゃんの場合は「84g〜96g程度」ということになります。

また、消化機能が低下してくるので、食欲が減ってきたり食べられなくなる場合もあります。

そのような時は、健康状態を見ながら2回だったものを少量に分けて3回、4回と量を減らして回数を増やしてあげるようにする必要があります。

上記した内容は、大まかな目安になりますので、ペットフードの種類、犬の体重などから詳細に管理したい場合は細かい計算方法もあるので、その一例をご紹介します。

ドッグフードごとに違うカロリーにも対応できます。

この計算方法を使えば、成長度合いや体重ごとに合わせて細かく餌やおやつの量を管理出来ますし、肥満気味の子であればダイエットの方向性を決める参考にすることが出来ます。

計算方法を生後4ヶ月で体重3kgの子犬に、100gあたり350カロリーの餌をあげる場合で行うと下のようになります。

1.体重を3回かける  (3×3×3=27)
2.1で出た値に対して、計算機の√を2回押す  (27に√を2回=2,3)
3.2で出た値に70をかける  (2,3×70=161)
4.3で出た値に*活動係数をかける  (161×2=322)
5.4で出た値を350カロリーで割って100をかける(322÷350×100=92)


この場合だと、92gがこの子犬にあげる適量になります。
*活動係数は、下記の表を参考にしてください。
 

年齢・ワンちゃんの状態 活動係数
生後4ヶ月まで 3.0
生後4ヶ月~成犬 2.0
成犬(避妊・去勢なし) 1.8
成犬(避妊・去勢済) 1.6
肥満気味の成犬 1.0~1.2
減量が必要な成犬 1.0
シニア犬(避妊・去勢なし) 1.4
シニア犬(避妊・去勢済) 1.2

引用元:いぬなび

ドッグフードの給飼量を増やすべきタイミングは?

適切な給餌量が把握できれば、量を増やすタイミングもわかります。

例えば、子犬の時であれば、毎日成長していくので体重を計測して少しづつ量を増やしていきます。

成犬になれば、適性体重よりも軽い場合は給餌量を増やして様子を見るようにします。シニア犬の場合であれば成犬よりも給餌量を減らしますが、体重が落ちてきている場合などは少しづつ量を増やすようにしましょう。

ただ、それぞれのわんちゃんの健康状態も影響してくるので、飼い主さんがわんちゃんと生活する中で調節してあげるようにしましょう。

ドックフードの給飼量を減らすべきタイミングは?

増やす時と同様に、わんちゃんの体調や体重を考慮して減らすようにしましょう。

太りすぎや体調が優れない場合などは減らしてあげるようにしてあげましょう。

体調が優れない場合などはわんちゃんの身体にドッグフードがあっておらず、消化不良を起こしている場合もあります。

そんな時は、ドッグフードを別のものに変えてみたり、手作りのものに変えてみたりして様子を見てあげる必要もあります。

最初から手作りのものに変えるのはハードルが高いと感じる場合は、最初はトッピングとしてドッグフードに混ぜてあげるようにして、徐々に手作りの量を増やしてあげるか、水分量の多いフレッシュドッグフードを与えるなどするといいでしょう。 

ドックフードの給飼量を計算する際の注意点

適正な体重に合わせて給餌の量を決めてあげていたとしても、そのドッグフードがあっていなかったり、わんちゃんの食欲自体がなくなっている場合があるので注意が必要です。

ドッグフードがあっていない場合は消化不良を起こすなど、わんちゃんの身体に負担がかかっている場合があります。

また、食欲がなくなっている場合もそのドッグフードに飽きてしまったり、お腹の調子が悪かったりなど様々な要因が考えられますので、計算で出される量だけでなく、わんちゃんときちんと向き合った上で調節するように心がけましょう。

ドッグフードの給飼量まとめ

簡単な計算をすることによって、適切な給餌量を把握することが出来ます。

ただ、この量もある程度の目安なのでそれぞれのわんちゃんの健康状態や好みで調整してあげる必要はあるので注意が必要です。

給餌量がはっきりすれば、わんちゃんの健康管理や金銭管理にも役立つのでぜひ試してみてください。

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