犬の食べ物Date 2021.12.10
ドッグフードはチキンとラムどっちがいい?栄養素の違いを徹底解説!
- #ドッグフード
家族の一員である愛犬が一生健康でいられるためには、どんなドッグフードを与えたらよいのか、フードの中身についてよく理解しておく必要があります。
ここでは最もよく食べられているチキンを素材にしたものと、最近注目のラムを素材にしたドッグフードの栄養素やカロリー、それぞれのメリットやデメリットなどをしっかり学習していきたいと思います。
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
ラム肉とチキンの栄養素の特徴
ラムやチキンの肉には、たんぱく質やビタミン類が豊富に含まれています。
たんぱく質は体の皮膚や筋肉、つめなどほとんどの組織を作るのに必要な大切な栄養素で、健康を維持していくためには欠かすことができません。
ラムやチキンなどの動物性の肉には、人間の体内では生成できない「必須アミノ酸」が豊富に含まれており、効率よく良質なたんぱく質を生成できます。
ビタミンAやビタミンB、ビタミンKなどのビタミン類はアミノ酸の働きをサポートします。
チキンには、健康的な皮膚や血管、関節をつくる源となるコラーゲンも豊富です。
またチキンの胸肉は、優れた疲労回復効果やアンチエイジング効果が期待できる特有のたんぱく質があり、もも肉よりも脂肪が少なくヘルシーな食材として最近は人間にも注目の食材です。
ラム肉のもも肉は、鶏肉よりもさらに低カロリーです。
L-カルニチンという成分が多く含まれているので基礎代謝を上げ、脂肪を燃焼させて、エネルギーに変えてくれるので、ダイエットの効果が期待できます。
そして青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸が肉類としては珍しくたくさん含まれており、血液をサラサラにしてくれるので動脈硬化や悪玉コレステロールを抑える効果があるなど、犬の健康にも最適の素材です。
ラム肉ドッグフードの特徴
メリット
ラム肉は子羊の肉で柔らかくてクセも少なく、栄養豊富でドッグフードとしては最適な素材です。
動物性タンパク質に含まれるL-カルニチンが他の肉よりも豊富で、細胞内の脂肪を燃やす効果があり、肥満傾向の犬のダイエット効果も期待できます。
また豊富な鉄分は、ヒート中(生理)のメス犬や成長期の犬、妊娠中の犬にも積極的にとらせたい栄養素です。
現在、ラム肉ドッグフードはまだチキンほどは流通しておらず、たんぱく質が過剰摂取されて体内に蓄積されていないので、食物アレルギーのある犬にも向いているので、最近は飼い主さんも注目の素材です。
ただし、ラム肉を食べさせても運動が不足していたり、毎日ラム肉だけを長く食べさせ続ければ、効果は期待できなくなります。
デメリット
犬は嗅覚が鋭いためにラムの匂いを嫌う犬もいるようです。
また、チキンなどの素材に比べればまだ流通量が少ないこともあって、価格が少し高めです。
極端に安い価格になっている場合、主原料であるラムが少なく穀類や他の肉の粉末が多く使われていたり、着色料などの人工添加物が使われていたりすることがあるので、袋の裏に表示してある成分表をよく確かめる必要があります。
毎日食べるごはんは、何よりも安全で安心なものを選んであげたいですね。
チキンドッグフードの特徴
次にチキンドッグフードの特徴・メリット・デメリットを紹介します。
メリット
チキンはドッグフードの素材としては、定番中の定番と言えます。
ラムと同じように良質のたんぱく質が大変豊富ながら、低脂肪です。
コレステロールを抑制してくれる「不飽和脂肪酸」も多く、関節の動きを滑らかにしたり、骨を丈夫にするのに必要なコラーゲンやビタミン類も豊富なので、犬の健康にとってはまさに理想的なフードといえます。
また消化吸収も良いので子犬からシニア犬まで幅広く対応でき、犬が自ら好んで食べる「嗜好性」も高いのが特徴です。
また原材料が安く需要が多いために他のドッグフードよりも価格が手ごろで、種類も大変バラエティに富んでいます。
デメリット
チキン素材のドッグフードは、ペットショップからコンビニまでたくさんの種類が出回っています。
自分の犬の年齢や体調に合わせて選択肢も多いドッグフードですが、知らない間にチキンがアレルゲンとなって犬に食物アレルギーを引き起こしていることがあります。
チキンは食事用だけでなくおやつにもよく使われるので、いつの間にか自分の愛犬に長い間常にチキンを与えていることになります。チキンに含まれるたんぱく質の長期間の過剰摂取が、アレルギーを引き起こす原因となるという報告があります。
また、チキン素材のドッグフードはたくさんのメーカーが競って販売しており、中には低価格にするために低品質な素材や色素など人工添加物を多く使用しているものも出回っているので、注意が必要です。
犬の食いつきはラム肉とチキンどちらの方がいい?
犬は大変嗅覚が鋭く、食べ物に対しても味覚よりも匂いで判断すると言われています。
ラム肉は人間でも好き嫌いが分かれますが、犬もラムの独特の匂いをいやがる場合があります。
ラム素材よりもチキン素材のドッグフードのほうが嗜好性が高く、食いつきがいいようです。
ただし、はじめは食いつきがよく喜んで食べていたのに、ドッグフードの袋を開けてから時間がたってしまうとドッグフードが酸化してしまい、匂いの変化に犬が気付いて急に食いつきが悪くなることもあります。
家庭の犬なら、なるべく1ヵ月ぐらいで食べきれるサイズがよいと言われています。
また、安いドッグフードなどでは、主素材よりも人間の食用にはならない他の肉類などの副産物の添加量が多く、犬が匂いに興味を示す場合もあります。
購入する前に主素材がどのくらいの割合で入っているかを、袋についている材料の表記で確認した方が良いですね。
ラム肉とチキンドッグフードにアレルギーリスクはある?
人間だけでなく、犬も食物に対してアレルギーを発症する場合があります。
かかりつけの獣医師に相談するなどして、どの食材に対してアレルギー反応を起こすのかを確認する必要があります。
食物アレルギーの原因となる食べ物として知られているものには、小麦、トウモロコシ、大豆などの穀物、卵や牛乳などの乳製品、そして牛肉、チキン、ラム肉などが報告されています。
食物アレルギーは、食物に含まれている同じたんぱく質を長い間繰り返し摂取していると、ある時点から過剰摂取となり、免疫システムが反応してアレルギー反応を起こすと言われています。
チキンやラム肉はドッグフードの材料としてもよく使われる食材です。
特にチキンは手に入りやすい食材ですし、価格も安く、ドッグフードの定番として使われるだけでなく、犬のおやつの材料としても最もポピュラーに使われていますから、知らない間に日常的に毎日のようにチキンを与えていることになります。
チキン素材のドッグフードは、ラムに比べて圧倒的に多く流通しているので、アレルギーリスクは高いと言えます。
少し前まではラム肉のたんぱく質はアレルギーを起こしにくいと言われ、アレルギーを持った犬にも適しているとされていました。
しかし、最近ではドッグフードとしても徐々に多く流通されるようになり、チキンと同じように繰り返し長く与え続けていれば、アレルギーを発症することが報告されています。
またドッグフードに添加物として入れてある小麦(グルテン)などの穀物に反応することもあります。
アレルギーを発症してしまうと、皮膚をかゆがったり、嘔吐や下痢をしたり、犬にとってもつらいものです。
アレルギーの症状が出たら、原因となった食材を長期間にわたって与えないようにします。
またアレルギーの発症を防ぐには、同じ種類の肉などを繰り返し長い期間与えるのではなく、ローテ―ションで2-3ヶ月おきに違うものに切り替えて与えることも効果的です。
最近はアレルギー対応のフードとして、動物性たんぱく質を1種類にし、その他の添加物を極力排したドッグフードなども出ています。
ラム肉かチキン、価格が安いドッグフードはどっち?
現在は、チキン素材のドッグフードの方が価格はやや安めです。
チキンは高たんぱくで低カロリー、消化吸収力も高いため、子犬用やシニア犬用、ダイエット用など商品ラインナップが豊富で、食事用としてだけでなくおやつのための商材としても利用されています。
また何よりも犬自身の嗜好性が高く好まれる食材です。世界中で利用されている食材のため原材料の価格も安く、ほとんどのドッグフードメーカーがチキン素材の商材を販売しています。
このような理由から流通量が圧倒的に多いことが、価格の安さに繋がっています。
ドッグフードは犬の生涯にわたって長く利用する商品なので、少しでも犬の健康に良いものをと考えている飼い主さんにとっては、価格は大きな問題です。
ラム素材も高たんぱくで低カロリー、L-カルニチンという脂肪燃焼効果のある成分もたくさん含まれているので、犬の肥満やアレルギー対策商品として買い求める飼い主さんも増えています。
ただ、チキンに比べて肉自体の価格が高く、また犬によってはラムの匂いが苦手で食いつきが悪かったり、苦手な犬もいます。
流通数はチキンに比べても少ないので、ラム素材のドッグフードの価格はやや高目です。
まとめ
チキン素材とラム素材のドッグフードを見てきましたが、最近はドッグフードの種類も大変多くバラエティに富んでいます。
犬種別、大きさ別、子犬用、シニア用、犬の病気や肥満、アレルギーなどに対応したもの、素材別、ウエットタイプとドライタイプなど、本当にたくさんの種類が並び、選択に迷います。
結局ラム肉かチキンどちらがいいのか?ですが、基本的にはアレルギーなどがない限りチキンを選ぶのが無難です。
チキンドッグフードの方が価格も安い傾向にありますし、高めのラム肉ドッグフードを買ったけどわんちゃんが全然食べないなんてこともあり得ます。
そのため基本はチキンのドッグフードの方がおすすめです。
もしも、わんちゃんにチキンのアレルギーがあったり、より低脂肪な食事をさせたいという場合はラム肉を検討するといった感じでいいと思います。
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わんちゃんに必要な栄養素をふんだんに配合、無添加かつ新鮮食材にこだわったドッグフードのため、愛犬の健康のためにぜひ試してみて下さい。
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