犬の食べ物Date 2021.12.13

ドッグフードの種類や特徴・それぞれのメリットデメリットを徹底解説!

  • #ドッグフード

味や硬さなど、様々な種類のあるドッグフード。

正直、それぞれの違いがいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。

これまでなんとなくドッグフードを選んでいた方や、これから初めてわんちゃんを飼うという方に、それぞれのドッグフードの特徴をご紹介します!

わんちゃんと相性のいいドッグフードを選ぶ際の参考にしてみてください。

PROFILE

Ripo

WanTime編集部|りほ

ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。

ドッグフードの種類はどんなものがある?

現在、ドッグフードは様々な種類のものが用意されています。

一般的には含まれている水分の量によって硬さが異なり、おおまかに4種類に分けられることが多いです。

水分量が少ない(硬い)順に、ドライ・セミモイスト・ソフトドライ・ウェット。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、わんちゃんの好みや体格、年齢などに応じて選ぶ必要があります。

ドライドッグフードの特徴

ドライドッグフードは、カリカリとした食感が特徴のドッグフードです。

ドッグフードの劣化の原因といわれる水分が10%以下しか含まれていないため、劣化しにくく長期保存しやすいフードでもあります。

沢山購入して長く保存できるため、毎日食べるフードとして管理がしやすく、わんちゃんに与えるフードの中でも最もポピュラーなタイプです。

ドライドッグフードのメリット

1.管理しやすい

なんといっても劣化しにくいため、冷蔵庫などに入れておく必要がありません。

湿気や直射日光が避けられる場所ならどこでも保管できます。

また、比較的長期保存が可能なので、一度にたくさん買っておくことができるのも便利です。

わんちゃんに与える際にも特別な調理が不要で、手や皿を汚しにくい点も大きなメリットといえます。

2.種類が豊富

ドライドッグフードは他のタイプに比べて種類が豊富で、店舗での取り扱いも多いです。

わんちゃんに合わせて味や量を選ぶことができ、どこでも購入しやすいというメリットがあります。

わんちゃんの好き嫌いが激しかったり、アレルギーがあったりする場合も、対応するフードが見つかりやすく非常に便利です。

ドライドッグフードのデメリット


1.食べやすさに欠ける

ドライドッグフードは硬めの食感のため、わんちゃんによっては食べにくいと感じる場合があります。

たとえば噛む力が弱くなったシニア犬や、まだうまくご飯を食べられない子犬の場合は、ドライドッグフードは不向きです。

もし与える場合は、お湯でふやかして柔らかくするなどの工夫をしてみましょう。

2.水分含有量が少ない

劣化しにくいというメリットもある水分の少なさですが、食事で摂る水分が減ることにも繋がります。

もともと水をあまり飲まないわんちゃんの場合は、特に夏場に水分不足になる可能性も。

ドライドッグフードを与える場合には、そのほかの場面できちんと水を飲ませるように心がけてください。

セミモイストドッグフードの特徴

セミモイストドッグフードは、ドライドッグフードよりもやや柔らかめの食感のドッグフードです。

水分含有量が20〜30%で、しっとりとした口当たりになっています。

加熱や発泡処理をせずに、乾燥・成型処理のみがほどこされたものが多いです。

セミモイストではなく、「半生食感」「半生フード」などの表記で販売されていることもあります。

セミモイストドッグフードのメリット

1.食いつきがよい

セミモイストドッグフードは、ドライドッグフードに比べて肉に近い食感です。

また、水分量が多いため肉をはじめとする素材の風味が強く、わんちゃんの食いつきが良いというメリットがあります。

しっとりとしていますが噛み応えもあり、食べやすさと満足感のバランスが良いフードです。

2.水分含有量が多い

ドライドッグフードよりも多くの水分を含んでいるため、食事で摂れる水分も多くなります。

食べやすく消化もしやすいため、ドライフードが食べにくくなってきたワンちゃんにもおすすめです。

香りが強いことと合わせて、食欲がない時や体調が悪い時に与えるためのフードとして用意しておくのもいいかもしれません。
 

セミモイストドッグフードのデメリット

1.保存期間が短い

ドライドッグフードに比べて水分を多く含んでいる分、劣化しやすいというデメリットがあります。

ドライドッグフードを同じように保存すると、カビが生えてしまうなどトラブルの可能性も。

袋を開封したままにしておくとすぐに乾燥してしまうため、しっかりと袋を閉じるか、別の密閉容器に移すなどの工夫が必要です。

2.添加物が多い場合がある

独特の食感や風味を出したり保存期間を長くしたりするために、添加物が含まれていることが多いです。

無添加ドッグフードという表記がされているものや、小分け包装になっているものは比較的添加物が少ないため、選ぶ際には注目してみてください。
 

ソフトドライドッグフードの特徴

ソフトドライドッグフードは、セミモイストドッグフードと水分はほとんど変わらないものの、より柔らかいフードです。

発泡処理が施されているため、ふんわりとした食感になっています。

セミモイストドッグフードと同じく、「半生タイプ」と表記されることがあります。

ソフトドライドッグフードのメリット

1.食べやすい

ソフトドライドッグフードは指でも簡単につぶせるほどの柔らかさです。

シニア犬や子犬でも無理なく食べることができます。

また、ウェットフードと違って多少の咀嚼が必要なため、シニア犬の顎の力の維持にも役立つと言われています。

2.食いつきが良い

セミモイストフードと同じく、香りが強く肉に近い食感があるため、わんちゃんの食いつきも良いです。

もともと食べる量の少ない小型犬や、顎周りの病気があるワンちゃんでもしっかりと食べてくれることが多いため、愛犬の食の細さに悩んだ時におすすめです。

ソフトドライドッグフードのデメリット

1.満足感が得られにくい

食べやすい一方で、すぐに食べてしまい充分に満足感を得られないことがあります。

特に早食い傾向のあるわんちゃんの場合、ねだられるままに与えてしまうと肥満の原因になることも。

早食い防止の器などをうまく活用して、なるべくゆっくり食べさせるようにしましょう。

2.歯垢がつきやすい

柔らかい分、食後の口内にフードが残ってしまうことがあります。

そうして残ったフードはやがて歯垢になり、そこから歯周病などの病気に発展する可能性があるため注意が必要です。

ソフトドライドッグフードを食べさせた後は、歯磨きなどのケアをしてあげることで病気の予防になります。

ウェットドッグフードの特徴

ウェットドッグフードは、水分含有量がおよそ70%とかなり多いです。

ドライドッグフードのようにしっかりと成型されたものではなく、一般的には缶詰やパウチに入っています。

ウェットドッグフードのメリット

1.どのワンちゃんでも食べられる

非常に柔らかく、液体タイプになっていることもあるウェットフード。

成犬はもちろん、シニア犬や子犬、病気で食欲がない時など、あらゆる年齢・場面で食べさせることができます。

ドライドッグフードのように食感による食べ応えは期待できないものの、その香りの強さから嗜好性が高く、わんちゃんの食いつきが最も良いフードといえます。

2.ダイエット効果がある

水分量が多いため、同量のドライドッグフードと比較するとカロリーが低いです。

肥満傾向のわんちゃんにも、食べる量を制限せずにダイエットさせることができます。

また、食事で摂れる水分が多いため、脱水や尿路結石を防ぐこともでき、わんちゃんの健康保持に向いているフードです。

ウェットドッグフードのデメリット

1.値段が高め

ドライドッグフードなどと比較すると、ウェットドッグフードは価格が高めとなっています。

また、缶詰やパウチタイプといった少量で販売されていることが多く、たくさん食べるわんちゃんがいる場合や多頭飼いの場合はコスパが悪くなってしまいます。

2.保存には向かない

非常に水分量の多いフードですので、長期保存には向きません。

缶詰やパウチの場合は、基本的に食べきりサイズとして販売されています。

未開封の場合は1年程度の保存ができることが多いですが、ドライドッグフードなどと違って開封してしまうと1日〜数日しかもたない点に注意が必要です。

フレッシュドッグフードの特徴

フレッシュドッグフードはウェットドッグフードと同じく70%程度の水分を含んだドッグフードです。

大きな特徴としては、フレッシュ(新鮮)という言葉からわかる通り、新鮮な肉や野菜、フルーツを使用して作られているという点。

長期保存ができる様に水分量を減らしたり、保存料を使ったりしていない分、新鮮さを保つために冷凍した状態で販売されていることもあります。

フレッシュドッグフードのメリット

1.栄養価が高い

非常に新鮮な食材を使用して作られており、まるで自宅のキッチンで調理されたようだと評されることもあるフレッシュドッグフード。

低温で調理することで、できるだけ食材の栄養を活かせるように工夫されています。

加工が少ない分、食材の栄養価が損なわれていないのが大きなメリットです。

できるだけ健康的なものを食べさせたいと考えている飼い主にはぴったりのフードといえます。

2.熱中症予防になる

フレッシュドッグフードは、冷凍で届く形式の場合、解凍してわんちゃんに与えることになります。

フードによって調理法は異なりますが、多くの場合、温めずに冷えたままでも食べられることが多いようです。

暑い時期などは、解凍したままの冷えた状態で与えると、わんちゃんの体内から体を冷やして熱中症を防ぐことができます。

もちろん、ウェットフードと同じように水分もたくさん含んでいるため、水分補給としての役割も果たせるフードです。

フレッシュドッグフードのデメリット

1.値段が高い

フレッシュドッグフードは、ドライドッグフードなどと比較するとまだ種類も少なく、1gあたりの価格も高いです。

場所によっては取り扱いがない店舗もあり、続けて購入するのが難しいという人もいるのではないでしょうか。

フレッシュドッグフードは保存期間も長くはないため、「定期購入」にするのがおすすめです。

新鮮なドッグフードが定期的に届き、単品で買うよりも安くなることが多いです。

ドッグフードの新しい製法として注目されているので、今後種類が増えて平均価格も下がることにも期待したいですね。

2.調理が必要なことがある

冷凍タイプのフレッシュドッグフードの場合、与えるたびに解凍をしなければいけません。

また、寒い時期には解凍するだけではなく、電子レンジや湯煎で温める必要もあります。

毎日与えるものとして考えると、食事ごとに調理の手が必要なフレッシュドッグフードは他のタイプと比べて少々手間がかかることは否めません。

 

ドッグフードをウエットとドライ混ぜるのはアリ?

ドライドッグフードとウェットドッグフード、必ずしもどちらかを選ぶ必要はありません。

二種類を交互に与えたり、混ぜて与えたりすることをミックスフィーディングといいます。

ミックスフィーディングは、両方のフードのメリットを活かせる給餌方法です。

ドライフードでは水分や栄養が不足している時に、ウェットフードを混ぜることで足りない分を補うことができます。

また、ドライフードだけでは食いつきが悪いという時に、ウェットフードでカロリーを押さえつつ食いつきを良くすることもできます。

逆に、ウェットフードだけではあまり満足しなかったり、いまいち食いつきが良くなかったりという際にドライフードを混ぜることで解決することも。

フードのタイプを切り替えるときにも、一気に変えるのではなくミックスフィーディングを挟むことでワンちゃんの舌を慣れさせる効果もあります。

ドッグフードの種類まとめ

今回は、五種類のドッグフードの種類をご紹介しました。

それぞれにメリットとデメリットがあり、「これが一番良いフード!」というのが決まっているわけではありません。

一度わんちゃんに合うドッグフードが見つかっても、体調や年齢に応じてフードを変えていく必要もあります。

ドッグフードを選ぶ際に最も大切なのはわんちゃんの健康を考えて栄養価の高いものを選ぶことです。

今回紹介した中で最も栄養価の高いドッグフードの種類は「フレッシュドッグフード」です。

ワンちゃんにとって栄養価が高く、食べやすいフードが見つかれば、元気に長生きしてくれることにも繋がります!

時にはフードを混ぜたり、与え方にも工夫をしながらワンちゃん好みのドッグフードを見つけてみてください。

Buzz Cafe By ANELLA / ペットと一緒に楽しめるお洒落なカフェバー
Pet Salon / PINK BEACH

MENU

MENU