犬の食べ物Date 2021.12.15

愛犬の腸内環境を良くして健康に!腸内フローラやおすすめドッグフードについても解説!

  • #栄養

最近、「腸内環境」「腸内フローラ」「腸活」といった言葉をよく耳にします。

もともとはダイエットや美肌に関連した話題として、テレビや雑誌などにもとりあげられていました。

ところが最近の研究では、大腸の働きが身体の健康にかかわるだけでなく、脳の働きにも関連があることが分かり、腸内環境を整える「腸活」が大きく注目されています。

そして人間だけでなく一緒に暮らすわんちゃん達にとっても、腸内フローラと言われる腸内細菌のバランスを整えることが健康を保つうえで不可欠なのです。

最近はわんちゃんの腸の健康をサポートすることに特化したドッグフードやサプリもたくさん販売されています。

そこで今回の記事では犬の腸内環境と健康について解説しましたので最後までご覧ください。

PROFILE

Ripo

WanTime編集部|りほ

ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。

犬の腸内の仕組みとは?

腸は、小腸で食べものを消化して栄養分を吸収し、大腸で栄養分のない不要になった残りを大便にして体外に排出します。

ヒトや犬が健康であるためにはとても大事な役割を担っています。

腸内には、様々な種類の腸内細菌がたくさん住んでいます。

顕微鏡で見ると、細菌が腸壁に種類ごとにびっしりと生息していて、それがまるでお花畑のようであることから「腸内フローラ」と名付けられました。

人の腸内と同じようにわんちゃんの腸内にも「腸内フローラ」があります。

こうした菌は大きく分けて 「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分けられます。

「善玉菌」は有害物質の増殖を抑え、消化を補助したり、食中毒菌の感染を予防したりします。

「悪玉菌」は健康に有害な毒素をつくりだし体に悪い影響を与えます。

「日和見菌」は善玉・悪玉のどちらにも属しませんが、どちらかが優勢になるとその菌に味方します。

愛犬の腸内環境をよくすることが重要な理由

このように、わんちゃんの腸内環境が整っていて、善玉菌が悪玉菌を抑え、腸内フローラのバランスがよく保てていれば、免疫力が安定して維持され、そのために少しのトラブルには負けない強い健康な体でいられます。

でも、そのバランスが崩れ悪玉菌が増えてしまうと、免疫力が低下し健康に有害な物質が増えてしまいます。

下痢や便秘、臭いオナラが頻繁に出る原因になるだけでなく、皮膚疾患やアレルギー、肥満など、お腹の調子とは関係ないような症状や病気の原因にもなってしまうほど、腸内環境の状態は大事です。

わんちゃんは人間のように言葉を話さないのでお腹が痛くても、気持ちが悪くても伝えることができません。

飼い主さんが日々の健康状態に十分注意して、いつもよりも傍にくっついて離れたがらなかったり、何かを言いたそうに見つめてくることなどがあったら、異変に気付いてあげることが必要です。

愛犬の善玉菌を増やし腸内環境をよくするための方法とは?

犬の腸内環境のバランスが崩れる原因として、カロリーや脂質の多いバランスの悪い食事を与え続けたり、運動不足や飼い主さんとの触れ合い不足、環境の変化などのストレス、あとは加齢が原因と言われています。

善玉菌を増やし腸内環境をよくする方法としては、食生活・ストレス・加齢に対する3つのケアが必要になります。

わんちゃんは本来狩りをして生の肉や内臓を主に食べていた動物ですが、生肉類は栄養価が高く乳酸菌などの生きた菌も多く取ることができました。

しかし現在は、肉類は必ず加熱加工されたドライフードが主食となっています。

またドッグフードには添加物が多く入っているものもあります。

成分表をよく確認して添加物の少ないものを選び、ビフィズス菌など善玉菌を増やす犬用サプリを加えて腸内環境のバランスをとるのも良い方法です。

また、わんちゃんとの散歩の時間を長くしたり、おもちゃなどで遊んであげるなど、飼い主さんとのコミュニケーションを密にし、わんちゃんが落ち着ける環境を確保してストレスが溜まらないように考えてあげましょう。

わんちゃんも年を取ってくると善玉菌が減ってきます。

オリゴ糖や食物繊維、乳酸菌などが入った腸内フローラケアが考えられており、年齢に合った消化の良いドッグフードを与えることもおすすめです。

また乳酸菌を含み腸内環境を整える働きをしてくれるヨーグルト、善玉菌を増やしてくれるリンゴのすりおろしやバナナ、食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれるキャベツを小さく刻んで混ぜるなど、わんちゃんの様子をみながら少しづつ与えてあげるのもよいと思います。

また、この3つの原因以外にも抗生物質を長期間にわたって服用している場合も、悪玉菌が増える原因となることがあるようです。

愛犬の腸内環境がいいのか悪いのか調べる方法

わんちゃんの腸内環境が良い状態なのかそうでないかを確認するには、わんちゃんのウンチをよく観察することです。

ドッグフードを新しいものに変えたり、いままで食べたことのないおやつを食べたりするだけで、翌日のわんちゃんのウンチが急に軟便になったり下痢をしたりして、飼い主さんがびっくりさせられることはめずらしくありません。

今まで食べていたドッグフードの成分が新しいドッグフードの成分に変わってしまったことで、わんちゃんの胃腸が敏感に反応し、消化不良を引き起こしてしまったのです。

わんちゃんの腸内環境が急に変わってしまったことが原因で、ウンチに影響が出てきたのですね。

わんちゃんが健康な時の理想的なウンチは、バナナのような形とやわらかさで茶褐色です。

わんちゃんの腸内環境が悪化してくると様々な体内トラブルも発生して、ウンチの色も変化してきます。色が黒かった場合は、胃や小腸内のどこかで出血している可能性があり、とても白っぽかったりグレーだったりしたときは、胆のうの機能が弱まっていることも考えられます。

鮮血が付いているときは直腸や肛門付近での出血の可能性があるなど、ウンチの状態や色は、わんちゃんの健康の変化を教えてくれるバロメーターになります。

普段から、わんちゃんの体が調子のよい時のウンチの状態を確認しておくことは、とても大切なことです。

愛犬の腸内環境が悪いときに出る症状とは?

わんちゃんが便秘や下痢・軟便が続いたり、ウンチやオナラの匂いがきつくなっているときは、わんちゃんの腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌が増えて消化吸収の働きが悪くなっていることを表しています。

放っておくと、栄養不足や免疫力の低下のために、ちょっとしたことですぐ体調をくずしたり、落ち着いていたアレルギーがぶり返してかゆみがひどくなるなど、全身の症状が悪くなってきます。

また、歯周病などの口内トラブルがないのに口臭がひどい場合も、腸内環境が良くないことが原因の場合があります。

犬の腸内環境を整える「プロバイオティクス」とは?

今はわんちゃんの腸内に住む善玉菌、悪玉菌、日より見菌のバランスを整え「腸活」の手助けをしてくれるわんちゃん専用のサプリや、下痢や軟便を解消したいわんちゃんに向けた専用のドッグフードなどもいろいろと豊富に販売されています。

また調子を崩しやすいわんちゃんためのドッグフードを選ぶときには、「腸内環境の改善」「プロバイオティクス・プレバイオティクスの各機能成分配合」などをキーワードに選ぶと良いかもしれません。しかし日常の食生活の見直しも大切です。

この「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」とは、何を表しているのでしょう?

腸内環境についてネットで調べていると最近よく見かけます。

サプリやドッグフードのパッケージなどにも表記されていますね。

プロバイオティクスとは、「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」と定義され、体にとって有害な菌の増殖を抑えて腸内の細菌のバランスを取る働きをする善玉菌のことになります。

ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌がよく知られていますが、胃酸、胆汁などにも耐えて大腸まで生きたまま到達できる特定の菌株が、プロバイオティクスとして認定されています。

それに対してプレバイオティクスは善玉菌の餌になるもので、食物繊維が筆頭に挙げられます。特に玄米や米ぬかには多く含まれ、人参やかぼちゃ、サツマイモなどの野菜類、海藻類、オリゴ糖などが挙げられます。

この2つの成分を組み合わせることで、腸内環境を整えて善玉菌が悪玉菌を抑えることができ、便秘や下痢などの症状が改善され、アレルギーの抑制や免疫機能の改善による感染の防御などの機能が期待できます。

これらの食材はわんちゃんのドッグフードへのトッピングとして考えたり、一緒に人間の食事にも応用できますね。

犬の腸内環境まとめ

腸内環境を整える「腸活」は便秘や肌荒れを防ぐのに効果があると、特に女性の間でブームとなっています。

そしてこの「腸活」は、今や人間だけでなくペットの飼い主さんにとっても注目なのです。

季節の変わり目には、人だけでなくわんちゃんも体調を崩しやすくなります。

愛犬の嘔吐や下痢、食欲不振などの症状に悩む飼い主さんも少なくありません。

そんな普段からお腹の調子を崩しやすいわんちゃんも、腸内環境を整える腸活を続けることで、下痢や軟便の解消に繋がり、免疫力もアップして健康な毎日を過ごすことができます。
 

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