犬の暮らしDate 2023.08.15
犬の消化時間と食後食前の注意点を紹介します!
- #暮らし
わんちゃんが食べ物を食べた後胃袋での消化に約2時間小腸での消化に約1時間かかりその後ゆっくりと大腸で水分が吸収され大便として排泄されるまでに12~24時間ほどかかるとされています。
今回はわんちゃんの消化のサイクルや注意点を解説します!
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
食べてから胃を出るまでの時間
わんちゃんの消化プロセスもまた、その小さな体内で行われる驚くべき旅です。
口から食物が飲み込まれ、食道を通って胃に到達するまでの短い時間、わずか4〜5秒です。この短い時間で、食物は一気に体内深くまで送り込まれます。
胃に到達した食物は胃液によって分解を始めます。
胃液により食物は緩やかに溶かされ、ドロドロの状態に変化します。
この過程で栄養素が抽出され、体が必要とするエネルギー源に変換されます。
そして、このドロドロの状態になった食物が、わんちゃんの小腸へと送られる準備が整います。
しかし、胃内に食物が留まる時間は2〜3時間程度と、実はあまり長くありません。
これは、何か誤飲や誤食があった場合、その摘出が必要となる重要な時間枠でもあります。
このような消化のプロセスを理解することは、わんちゃんの健康状態を理解し、何か問題が発生した場合の対応に重要です。
わんちゃんの体内で食物がどのように処理され、どれだけの速さで消化されるのかを知ることで、その健康状態をよりよく理解し、緊急事態に適切に対応することが可能になります。
小腸から排便まで
わんちゃんの消化プロセスは、小腸でさらに続きます。
食物が小腸に到達すると、膵液や胆汁といった消化液によって、より細かく分解され、栄養素が吸収されます。
この段階で、タンパク質や糖分、脂肪など、体にとって必要な栄養素が体内に取り込まれます。
栄養素が吸収された後、残った不要物は大腸に運ばれます。
大腸では、これらの不要物から水分が吸収され、便となります。
そして、適切なタイミングで肛門から排泄されることで、消化プロセスが完了します。
しかし、もし大腸での水分吸収が十分に行われなかったり、栄養素が上手く吸収されなかった場合、下痢の症状が現れることがあります。
このような状況は、わんちゃんの体調や食事の管理に注意を払うことが重要です。
わんちゃんの消化プロセスを理解することは、飼い主にとって役立つ情報です。
消化の様子を把握し、適切なケアを行うことで、愛犬の健康を維持し、快適な生活を送る手助けができます。
消化時間に個体差はある
消化プロセスにおいて、基本的なサイクルは全てのわんちゃんで共通ですが、個体差が存在することを忘れてはいけません。
年齢や体調、生活環境などによって、それぞれの消化プロセスが変化することがあります。
例えば、仔犬の場合、消化器官がまだ未発達であるため、食後わずか2時間程度で便が形成されます。
このため、仔犬には食事の回数を増やし、小分けにして与えることが望ましいとされています。
これによって、消化器官への負担を軽減し、健やかな成長をサポートします。
一方、シニア犬では、消化器官の機能が徐々に低下していくため、消化に時間がかかるようになります。
そのため、シニア犬に対しては、消化しやすい食事を与えたり、食事の量や回数を調整することで、消化器官への負担を軽減できます。
個体差を理解し、それぞれのわんちゃんに適したケアを行うことで、健康を維持し、快適な生活を送る手助けができます。わんちゃんの年齢や体調を考慮して、適切な食事やケアを提供しましょう。
消化が悪いときに気をつけること
食後の運動について
食後に犬に運動をさせると、胃が捻れてしまう可能性があります。
この現象は胃拡張や胃捻転と呼ばれ、非常に危険な状態です。
食事をした直後の犬の運動は控え、胃に食物が残っていないことを確認してから運動させるようにしましょう。
誤飲の対応について
犬が誤って物を飲み込んだ場合、迅速な対応が必要です。
胃の中に食物が留まる時間は約4〜5時間とされているため、その時間内に摘出することが求められます。
誤飲を確認した場合はすぐに獣医師の診断を受け、必要な手続きを進めましょう。
食事内容の注意点について
犬の食事には、消化しにくい食物を過度に与えないことが重要です。
特に穀類や炭水化物は、犬の消化器官に負担をかけ、嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。
適度なバランスを心掛け、消化に良い食材を選んで犬の食事を提供しましょう。
まとめ
わんちゃんが食べ物の消化にかかる時間は個体差も年齢差もあります。
愛犬に合った食事の内容や方法でご飯を与えるようにして下さい。
愛犬に元気で長生きしてもらうためにも飼い主である私たちが正しい知識を持ってきちんと食事管理してあげましょうね!
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