犬の食べ物Date 2021.10.27
老犬がご飯食べない悩みを解消!おやつは食べる場合の対処法とは?
- #栄養
- #食事
・愛犬がご飯を食べない。
・老犬になってますます食べなくなった。
・おやつしか食べない。
そんな悩みをもつ飼い主さんが多いのではないでしょうか。
犬種のラブラドールやビーグルなどでは縁のない悩みです。
シニア世代といわれる老犬になって、体力も落ちてきて食欲もおちてきます。
また、飼い主のあしらい方もしっかりと学習した老犬は、なかなか一筋縄ではいかないものです。一日絶食してでも気に入らないものを食べないつわものも出てきます。
若くて健康なら食べるまで放っておいてもいいかもしれませんが、「老犬にはちょっと…」と考える飼い主さんも多いよう。
今回は「老犬がご飯を食べない理由や対処法、食べない時のオススメの食事」などを紹介していきます。
是非参考にしてみてくださいね!
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
老犬がご飯を食べない原因とは何か?
老犬世代になった愛犬がご飯を食べなくなったり、「ちょっとだけ食べて、あとはお残ししてしまう」っなんてこともあります。
「純粋に美味しいものが食べたい」というわがまま以外にも、いろいろな原因が考えられます。
おやつの食べすぎでごはんを食べない
ご飯以外にご褒美だとか、オヤツだとか、お裾分けだとか、色々な理由でおやつをもらっている子がけっこういます。
一度もらってしまうと、次からは「当然もらえるもの」「またもらえるかも」っと強い視線を送ってくるので、抵抗出来ない飼い主さんも多いですよね。
「そこでついついあげすぎてしまう→そしてご飯を食べない→食べないから多めにおやつをあげちゃう」っといった、そんな悪循環が繰り広げられるようです。
同じものばっかりで飽きた
美食家のわんこに多いようです。
次々とごはんを変更して付き合ってしまうと、ますます食べなくなります。
一度にご飯を与える量が多すぎる
若い時には、ごはんの回数を1日2回か1回にしている飼い主さんが多いようです。
老犬になると、一度に食べられる量が減少していきます。
一度に与える量が多すぎることが、食べない原因の場合もあります。
食事のスタイルがキツイ
足腰が弱ってきて、床に置いたフードボウルでは、食べにくい場合があります。
疲れてきて、途中で食事をやめてしまうわんこも中にはいます。
歯周病でドライフードが食べにくい
老犬になると、多くのわんこが歯石で悩んでいます。
見える部分は、けっこう簡単にポロっととれることもあって油断しがちですが、歯肉に隠れた部分にも歯石がついていることもあります。
歯周病だったり、ポロっと歯が抜けたりで、ドッグフードが食べにくくなっていることがあります。
肝臓や心臓の疾患など病気が原因で食べられない
老犬になると、心臓や肝臓など、老化にともなう疾患も増えてきます。
少なくとも年に一度は、健康診断を行って、健康状態を把握しておいてほしいところですね。
環境の変化などのストレスから食欲を落としている
老犬になりますと…
・季節の変わり目
・前の道路で工事をしている
・家族が減った(増えた)
・旅行に行く
など、生活環境の変化から食欲を落とすわんこもいます。
病気などで食事が食べられない、水も飲まない、吐くなどの時は、早めに動物病院を受診しましょう。
また、手で無理矢理食べさせないように気をつけましょう。
おやつは食べられる老犬もいる?その理由とは?
「老犬になった愛犬がご飯は食べないけど、おやつを食べるのはなんで?」と思う人もいるでしょう。
犬用のおやつは嗜好性が強くて、犬が喜んで食べる工夫がされています。
人のおやつと同じですよね。
美味しく感じるように作られているのです。
犬だって美味しいものを食べたいですよね!
「体の調子は悪くないのにごはんを食べない」と心配になって、食べられるものどんどん与えてしまうと、美味しいおやつでお腹を満たすので、「ごはんは別に要らない!」っとなってしまう。
こんな単純なからくりです。
断ち切るのは簡単そうですが、これがなかなか難しいです。
「hunger strike」されてしまうと、根負けして「おやつでも良いから、お願い、何か食べて」となっちゃいます。
また、歯が悪いなどの理由で、「ドライフードが食べにくい子も食べやすい形や、形状のおやつなら食べられる」なんてことがあるようです。
老犬がご飯を食べない時の考えられうる対処法とは?
食欲が元気のバロメーターなので、老犬がご飯を食べないと、とても心配ですよね。
病気以外の原因で食べられないのであれば、対処することで食欲も回復することがあります。
食事の回数を増やす
老犬になると消化能力が落ちてしまって、一度に食べられる量が減ってしまいます。
同じように、消化能力の低い子犬の頃は、一日3~4度の食事を食べています。
一度に与えるごはんの量を食べられる量に減らして、回数を増やすようにしてみましょう。
食事の形状を考える
「硬いドライフードが食べにくい」という老犬が増えてきます。
・ぬるま湯で小一時間ふやかしてあげる
・鶏ガラでスープを作ってドライフードをふやかす(こちらの方が食欲がそそる)
など、柔らかくなるだけで食べやすくなり、ごはんを食べるようになる子もいます。
また、ドライ状態のフードをミキサーで粉砕してからふやかす方法もあります。不足しがちな水分も補えるのでオススメです。
ふりかけを使う
ペットショップで、各種ふりかけが売られているのを目にした方も多いのではないでしょうか?
お手軽な方法ですが、ふりかけだけを食べられることがあります。
まんべんなくまぶすのが良いかもしれませんね。
また、お肉など人の食事の準備中に取り分けておいて、お裾分けを刻んでのせてあげても良いかもしれませんね。
ごはんを変える
ふやかしたり、粉砕したフードをふやかしてあげてもイマイチだったり、ふりかけにも反応しない場合は、ごはんを変えてみましょう。
ドライフードが厳しいのかもしれません。
市販のセミモイストやウェット、缶詰など、水分の含有量の多い食事に切り替えてみましょう。
完全手作り食
ドライフードなどは、保存性を高めるために、水分の含有量がかなり少なくなっています。
そのため、とても消化しにくい食べ物になっています。
老化で消化機能が落ちてきている愛犬には、消化の良い手作り食などを与える方法もいいでしょう。
完全に手作り食にしてしまうと、栄養面で不安があるので、2回食べている子なら「2回のうち一度を手作り食にする」などの方法が良いかもしれませんね。
老犬がご飯を食べやすくなれるおすすめグッズを紹介!
【傾斜のある食器台】
食事をセットしたときに立ち上がった犬が、緩く首が下がる程度の高さがベストです。
ちょっと見下ろす程度ですね。
若い時は、床に置いた状態でも問題なく食べれていても、筋力が衰えてきた老犬には、ちょっと厳しいかもしれませんよ!
また、食べている時に、ずるずると移動してしまう軽い食器も食べにくいかもしれません。
ある程度の重さがあるものか、動かないよう工夫をしてあげましょう。
この傾斜のある食器台は、楽な姿勢を維持したまま食事が出来るのでオススメです。
ヘルニアなどで、足腰が悪いわんこにも良いかもしれません。
【ふりかけ】
いま食べているごはんにふりかけるお手軽さが便利です。
1.チュール
にゃんこさんでお馴染みですが、ワンチュールもハマる子続出です。
とろみもあって、ごはんに絡みやすいのでオススメです。
2.ささみふりかけ
ささみとチーズの小粒ふりかけで、小型犬用のフードにも混ざりやすい。
匂いが良いので、食いつきがよくなりますよ。
老犬がおやつだけ食べ続けるのは良くないのか?
「食べてるなら、おやつでも良いのでは?」と思いがちですよね。たくさん食べるし太ってきてるし。
でもちょっとお待ちください。
国内で売られているドッグフードには、色々な種類があることをご存じでしょうか?
一般的にドッグフードとして与えているのは、「総合栄養食」というフードです。
総合栄養食というのは、フードと水を与えるだけで、犬に必要な栄養素がとれる食事のことになります。
子犬用、成犬用、老犬用などと成長ステージや、大型犬や中型犬、小型犬とサイズにわけて作られていることもあります。
それぞれ必要なカロリーや栄養素が異なってくるので、小型犬に大型犬用のフードを与えることがオススメできません。
その他のおやつやふりかけなどは、「おやつ」「間食」「療養食」などとなっています。
基本的に「おやつや間食は、全体の食事量の2割程度に抑えましょう」と言われています。
その分フードを減らさないと太ってしまいますし、それ以上フードと差し替えてしまうと、必要な栄養素の摂取量が不足してきてしまいます。
「おやつや間食は、あくまで嗜好品として与えないと栄養が偏ってしまう」ということですね。
一度与えているごはんやおやつのパッケージを見て確認してみましょう!
老犬におすすめしたいドッグフードを紹介!
老犬になると、消化能力も落ちてきてしまいます。
そのため、消化の良いフードをたべさせてあげたいですよね。
それぞれのフードにはメリット、デメリットがありますが、状況に合わせて選んであげましょう。
フードの切り替えには、時間をかけて少しずつ行ってあげるようにしましょうね。
理想は1か月ですが、愛犬の様子を見ながら進めましょう。
ドライフードは経済的で保存が良いのがメリットですが、少し消化しにくい子もいるでしょう。
【モグワン】
アレルギーのある子に心配な穀物は不使用で、動物愛護の先進国イギリス原産のペットフードです。
小粒で小型犬にも食べやすいサイズですね。
セミモイストタイプは、水分の含有量が2~3割のドッグフードです。
半生タイプ、セミウエットタイプなど、製法やメーカーによって呼び方が違います。
保存が出来て、食いつきが良いのが特徴ですが、やや値段と保存料が気になります。
【さくらペットフードの半生フード(やわらかタイプ)】
国産の半生フードで柔らかいタイプのドッグフードです。
小分けにしてあるので、開封して新鮮なうちに使いきることができますね。
気になる保存料などは無添加なので、製造から半年ほどの消費期限となっているようです。
ウェットタイプと言われる缶詰やパウチ商品で、水分の含有量が多く、ほとんどが一食分です。
開封してしまえば、日持ちがしないので食べきりが基本です。
食いつきがよく、犬も喜んで食べてくれますが、高額になります。
【シーザー】
有名どころのドッグフードですよね。
小型犬の一食分サイズで、素材や年齢別に商品展開が多いので、飽きっぽい子にも日替わりで与えられます。
また、スーパーやホームセンターでお手軽に手に入れられるのも魅力です。
最近新しい形のドッグフードが展開されています。
冷凍やレトルトでのドッグフードが人気になっています。
アレルギーや好き嫌いが激しくて市販のペットフードが使えないので、手作り食を与えてみようと思っている飼い主さんに朗報かもしれませんね。
【WanTimeフレッシュドッグフード】
ペット栄養管理士さんの監修で考えられたドッグフードです。
素材から工程までヒューマングレードなので、安心して与えられますね。
与えられる状態で冷凍されてきますので、保管中の劣化の心配がありません。
冷凍保存なので、保存料などの添加物もフリーです。
食いつきもとても良いので、食べない子に与えるにはとても良いフードです。
手作りしか食べてくれないグルメさんでも、食べている実績があります!
ご飯を食べない老犬には、一番のオススメです。
毎回手作り食ですと、手間も栄養管理も大変ですので、何回かをこのフードに差し替えるのも良いでしょう。
また、ドライフードと組み合わせて与えるのもアリです。
単品でも注文できますが、定期購買が断然オススメです。
若い頃には、人の食べているものは与えていなかった飼い主さんでも、老犬世代になってくると食べる楽しみを与えてあげたいと考えるものでしょう。
喜んで食べる愛犬の姿は、飼い主さんにも嬉しいですよね!
愛犬にベストなチョイスで、しっかりと栄養管理してあげましょう。
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