犬のしつけDate 2021.10.29
トイプードルの無駄吠えをやめさせる!子犬と成犬のしつけ方を解説!
- #しつけ
最近は、犬を外で飼うよりも、室内犬として家の中で一緒に過ごすことが多くなっています。
そこで、飼い主が困っているトラブルの1つが「無駄吠え」です。
外の物音に反応して吠える、玄関のチャイムが鳴った時に吠えるなど、トイプードルを飼っている飼い主なら誰しも経験があるのではないでしょうか。
今回は、その無駄吠えについてみていきましょう。
- PROFILE
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Ripo
WanTime編集部|りほ
ペット歴25年
保護犬ボランティアをしながら、3匹の愛犬と暮らす。
トイプードルが無駄吠えする理由とは?
私たち人間から見ると「無駄吠え」ですが、犬にしてみればきちんとした理由があります。
そして、それを飼い主に、あるいは相手に伝えようとしている行動なのです。
<興奮している>
飼い主が帰宅した時にワンワン吠えるのは、まさにこの「興奮」です。
「お帰り!」と嬉しそうに吠えている様子を見れば、その気持ちが伝わってきますね。
おもちゃで遊んでいる時など、この興奮がヒートアップして鳴くこともよくあります。
人を愛している犬が来客の際に鳴くのは、「人が来たことに喜び興奮しているから」という理由も大きいでしょう。
<要求している>
遊んでほしい時、構ってほしくて鳴くこともあります。
お留守番だからとケージに入れられた時に鳴くのは、「出して!」と要求しているのです。
<警戒·威嚇している>
家の中に入って来た見知らぬ人に吠えるのは、この「警戒·威嚇」が理由です。
家の外で物音がした時に鳴くのも、この警戒が理由です。
「縄張りに誰かが入ってきた!」といち早く気付いてくれると、防犯対策の面では頼もしい限りですね。
無駄吠えするトイプードルは多いのか?
トイプードルは「利口であまり吠えない」と言われることもありますが、小型犬は比較的吠えやすい傾向にあります。
トイプードルの無駄吠えに悩む飼い主も多いのが実情です。
「音に敏感」、「怖がり」、「縄張り意識が強い」など、性格も大きく影響します。
あそこのトイプードルはよく鳴くけれど、あっちのトイプードルは全然鳴かないなど、個々で大きな違いが出ます。
無駄吠えが多いトイプードルは、高い声で鳴き、その声が響くので、ご近所トラブルに発展してしまうケースもあります。
トイプードルをケージの中に入れると無駄吠えしやすいのか?
ケージに入ると無駄吠えするのは「ここから出して!」と要求しているためです。
「ケージ=留守番」など、犬がケージに対してマイナスイメージをもっている場合は、吠えることがよくあります。
その際は、ケージの中でご飯やおやつをあげて、「ケージに入ると良いことが起こる」と学習させると良いでしょう。
また、ケージの設置場所も無駄吠えに影響します。ケージに入った時に、家族の姿が全く見えないと、犬は不安から鳴くことがあります。
それから、前後左右全部見渡せる状態では、ゆっくり休めず落ち着きません。家族がある程度見える場所、さらに1~2方向は壁に囲まれる場所であればリラックスできます。
ケージは本来、犬にとって「自分のなわばり」であり、安心できる場所になるものです。
ケージに入ると無駄吠えする場合は、ケージの場所も見直してみましょう。
トイプードルの無駄吠えをやめさせるしつけ方について!
では実際に、無駄吠えをやめさせるには、どうしつければ良いのでしょうか。
子犬と成犬とで詳しく見ていきましょう。
子犬の無駄吠えをなくすしつけ方
<主従関係を理解させる>
子犬がかわいくて、ついつい甘やかしてしまうと、主従関係が崩れます。
本来、犬より上の立場であるべき飼い主が、犬より下の立場に逆転するのです。
犬は自分より上の立場の指示しか聞き入れませんから、それでは、飼い主の言うことを聞かなくなってしまいます。
頭の良いトイプードルは、甘えさせてくれる飼い主かどうかをすぐに見極めます。
飼い主をリーダーだと認識させることが、しつけをする上でとても重要です。
<いろいろな経験をさせる>
「社会化」とも呼ばれます。
子犬の頃の経験は、その後の成長に大きな影響を与えます。
この時期にいろいろな経験ができずに育ってしまうと、過度に恐怖心が強くなったり、コミュニケーションがとれなくなったりと、後に様々な問題行動を起こします。
ワクチン未接種であれば、犬を抱っこして散歩をし、人にもなでてもらいましょう。散歩ができるようになったら、たくさんお出かけしていろいろな犬と触れ合い、犬のマナーも身につけさせましょう。
経験を積むことで「大丈夫」と思えることが増え、吠えることも少なくなっていくはずです。
<音に慣れさせる>
掃除機の音、テレビや食器を洗う音など、家の中での生活音に慣れさせましょう。
屋外では車やバイクの音も聞かせ続けることで、「この音は怖くない」と認識するようになります。
子犬の頃にこうした音に触れないと、音を怖がり、恐怖から吠えるようになってしまいます。
<要求して吠えた時は無視する>
「遊んでほしい!構ってほしい!」っというように、何かを要求して吠えている時には、無視するのが効果的です。
子犬の要求吠えに応えて、飼い主が何かをしてしまうと「吠えて伝えればやってくれる」と学習してしまいます。
遊んだり構ったりするのは、吠えていないタイミングにしましょう。
無視する姿勢は、家族全員が協力して統一して下さい。
対応がそれぞれで変わってしまうと、無駄吠えは治りませんし、犬も混乱してしまいます。
成犬の無駄吠えをなくすしつけ方
<要求して吠えた時は無視する>
これは、成犬も子犬と同じです。
「ご飯をほしい!散歩へ行きたい!」など、何かの要求をして犬が鳴いている時には、それに応えず無視しましょう。
叱る方法もありますが、声のトーンや飼い主の表情、態度によっては、「構ってもらえた」と勘違いしてしまうことがありますが、無視してしばらくすると、犬は吠えるのをやめるはずです。そのタイミングを待って褒めてあげましょう。
「ご飯」や「おやつ」、「散歩」、「遊び」など、犬が要求したからやるのではなく、すべて飼い主が主導になるのです。
<音に慣れさせる>
玄関のチャイムなど、音に反応して鳴いてしまう時は、音に慣れさせるのも有効です。
チャイムの音を録音して繰り返し聞かせるなど、音に対しての警戒心を解きましょう。
<「吠えると嫌なことが起こる」と学習させる>
犬が吠えた瞬間に、何か音を出すのも1つの方法です。
例えば、「ペットボトルを潰して音を出す」、「パン!と手をたたく」など、犬はその音にびっくりして鳴き止みます。
音を出すときには、手を後ろに回したりして、飼い主が音を出していることを気付かれないようにして下さい。
飼い主が音を出しているとわかると、犬は飼い主に対して不信感を抱きかねません。根気よく続けることで「吠えると嫌なことが起こる」と犬も認識し、無駄吠えが減っていきます。
<気をそらす>
吠えそうになったら、愛犬の名前を呼んだり、「マテ」の指示を出したり、おやつを見せるなど、気をそらすのも効果的な方法です。そのまま飼い主に注目できたら、褒めたりおやつをあげたりすると良いでしょう。
地道に続けるためにも、「オスワリ」「マテ」などの基本的な指示に従えるよう、普段からしつけておきましょう。
<見知らぬ人に慣れさせる>
来客など、見知らぬ人に吠えてしまう時もあります。
まずは、「マテ」「オスワリ」など、指示を出して落ち着かせます。
落ち着いたらたくさん褒めてあげましょう。
その後、犬が落ち着いている時に、来客におやつをあげてもらうなどして「見知らぬ人でも怖くない」と学習できれば、犬も安心です。
<主従関係が崩れていないか確認する>
いろいろ試してみても無駄吠えが治らない、そんな時はもしかしたら、犬と飼い主の主従関係が崩れているのかもしれません。飼い主主導でなく、犬が主導になっていないか?、飼い主をリーダーだと認識しているか?、しっかり確認しましょう。
トイプードルをしつける注意点とは?
叱ってしつける飼い主もいますが、叱り方にも注意が必要です。
飼い主が興奮して叱ると、逆に「構ってもらえた」と感じる犬もいます。
叱る時には、低い声で短めに、毅然とした態度を心がけましょう。
ただし、強く叱ることで、怯えてしまう犬もいます。
強く叱り過ぎると、飼い主に対して警戒心を抱きかねません。
叱り方の程度が難しいので、もし叱る場合は愛犬の様子にも注意して下さい。
トイプードルの無駄吠えまとめ
トイプードルが無駄吠えをする時は、必ず理由があります。
どんな時に無駄吠えしているのか、その時の状況や愛犬の様子を観察し、理由を見極めましょう。
そして、それに合った対策をすることで、無駄吠えは改善していくはずです。
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